世界最大級の蛾、「ヨナグニサン」の羽にはコブラが宿っていた!コブラに擬態し捕食者を撃退(昆虫注意)





 世界最大クラスの巨大な蛾として知られている「ヨナグニサン」。その大きさは人間の両手を広げても全く及ばないものも存在する。

 ヨナグニサンの羽(翅)の先端部分を模様を良くみると、何かにそっくりであることがわかる。この模様、実は毒蛇のように偽装してあるのだ。

 ヨナグニサンの羽の先端部分は、コブラが弧を描く頭部にそっくりだ。この蛾は危機が迫ったときに羽を広げてパタつかせるのだが、その動きまで蛇の頭部の動きにそっくりだという。一説によるとこれを相手に見せて威嚇し、捕食者を撃退するという。





 特に中国に生息する種類は特に見事に擬態しており、広東語で”蛇頭蛾”と名付けられているほどだ。ヨナグニサンは、世界で最も翼幅が広い蛾である。特にメスの羽は大きく、翼幅は30cmにも達し、その面積は400cm2もある。

 近寄るとなおさら大きく感じられ、まるで鳥の翼かと見紛うばかりだ。英名をアトラス・モスと言うのだが、これはギリシャ神話の巨人アトラスに因んだという説もある。











 メスは腹部の末端からフェロンモンを発散する。オスは羽毛のような長い触覚で、これを嗅ぎ取り引き寄せられ交尾する。

 卵は葉の裏に産みつけられ、1、2週間もすると白い粉に覆われた青緑色の幼虫が孵化する。幼虫が特に好むエサは、ナンヨウザクラやライム、柑橘類だ。成長するとやがて絹状の繭で身を包み蛹となり、1ヶ月ほどで蛾に変態する。オスの成虫には口がなく、幼虫時代に蓄えられた脂肪のみで生きる。したがって繁殖期間や寿命も短い。


World's Largest Moth - Atlas Moth (Attacus Atlas) - seen at Marisa Resort - Chiang Dao - Thailand







<カラパイア 記事より>







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