<カブトガニ>大分県、生息地をパワーショベルで掘削





環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているカブトガニの国内有数の生息地である大分県中津市の中津干潟を、県中津土木事務所がパワーショベルで掘削していたことが分かった。台風18、19号で漂着したゴミを除去するためだったが、付近ではカブトガニが産卵したばかりで、卵や幼生への影響が避けられないとして、保護活動をしている地元団体は被害状況を調べる考えだ。



カブトガニ2
カブトガニ が生息する砂浜でゴミなどをすくいとっているショベルカー=足利由紀子さん提供



保護に当たっている中津市のNPO法人「水辺に遊ぶ会」によると、掘削されたのは中津干潟の中でも生息密度の高い舞手川河口付近だった。定期的な干潟調査のため、会の足利由紀子理事長が今月18日昼ごろに現地を訪れたところ、パワーショベル2台で砂浜に打ち上げられた草やペットボトルなどを泥とともにすくって除去していた。掘削範囲は30平方メートルほどで、深さ20~30センチとみられる。

 中津土木事務所の菖蒲明久所長は「ノリ業者から種付けをするので、早く撤去してほしいとの要望があり、17日から作業を始めた。希少動物への配慮が足りなかった」と釈明している。

 中津干潟は日本最大級のカブトガニの生息地とされる。会が舞手川河口を今年夏に調査したところ、80メートル四方に250匹が確認されている。





<毎日新聞 記事より>




ペタしてね


 本当にお役所仕事。

もっと深く考えて行動してもらいたいものです。

大きな声には弱いだけなのか・・・・・・。