史上初。2800万年前地球に彗星が衝突した証拠が発見される。(南アフリカ研究)



音史のブログ-彗星衝突1

 南アフリカの研究者らは、約2800万年前、彗星がエジプト南西部の上空で大気圏を突破し爆発を起こした証拠を発見した。この発見は、彗星が地球と衝突を起こしたという史上初の証拠であり、彗星の落下経路上にある全ての生命体が衝撃波によって抹消されていたことを示す証拠でもある。


 数年前にエジプトで発見されたミステリーな石は、当初隕石であると考えられていた。この度、科学者のチームによる今回の研究で、詳細な成分分析が行われ、炭素を多く含むこの石が、2800万年前にサハラ砂漠を直撃したとされる彗星の核の一部であることが判明した。

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 彗星は大気圏を突破した後爆発を起こし、その莫大なエネルギーによって熱せられた砂漠の砂は高温となり、地底の奥に沈み込んだ。この結果形成された黄色のシリカグラスはサハラ砂漠の6000平方キロの一帯に散乱した。



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 彗星の衝突によって形成された黄色のシリカグラスはその後、古代エジプト文明が生んだ研磨技術で、スカラベやツタンカーメン王のブローチなどの宝飾品に利用されていたという。

 6500万年前、巨大な隕石が地球に衝突し、地上は一変したと言われている。だがこれまで、彗星が地球に衝突を起こしたこを示す証拠は見つかっていなかった。今回の発見により、太陽系に関しての謎の解明がさらに進むだろうと期待されている。









<カラパイア 記事より>