クロスオーバー。
(ご存じの方はスルーして下さい。)
それは鑑定済みのスラブを他社に提出して、他社のスラブに入れて貰うことを言う。
例えば、NGCのスラブコインをPCGSのスラブに入れて貰う、またその逆も有りだ。
通常は数字が下がらないようにお願いするのだが、「数字が下がるようならば現状のスラブのまま返してください。」という約束で鑑定出来るので、よっぽどの事が無ければ上手く行かなくても、そのまま戻ってくるので安心だ。
また、現状の鑑定が、他社ではどうなのか?という疑問に答える手段として大変有効(なハズ)で、これはやらない手は無いぜ〜!ということで、何枚かクロスオーバーに提出してみたのでした。
私の場合、基本的にPCGSのスラブが好きなので、NGCのスラブをPCGSに入れたいのですが、これが難しかったです。
まずは、この2年で(遅いだけの物もあり)、以下3枚のNGCスラブをPCGSにクロスオーバー提出しました。
結果は、
旭日竜50銭大型銀貨 明治3年 MS63PL →失敗
旭日竜50銭小型銀貨 明治4年 MS66 →成功
新1円銀貨(大型) 明治7年 MS62 →失敗
となりまして、たったの3例ですが、悔しいところですが、
「まあそうなるかねぇ。」というところでした。
失敗例2枚について、PCGSならば平地の状態を過剰に重要視しているように思いますので、M3旭日竜PLは、恐らくダメだろうと思っていましたので納得。
M7円銀MS62は、五分五分というところと思っていましたが、ダメでしたね。
外人に聞いてみたらば、「裸で出したら数字付くカモよ。」とのこと。
怖くて出来ません(笑)
今回のコインはクロスオーバー成功のこれ。
旭日竜50銭小型銀貨 小竜 明治4年
Nikon Z8 + Nikkor Z MC f/2.8
この個体はトーンも自然で平地やデバイスもほぼ完全な打刻によってPCGSも文句の言いようが無かったハズ。でも帰ってくるまでは安心できませんね。
因みに、クロスオーバーは外人さんのフォーラムでは、幾つか興味深い記事があり、こちらも面白く読ませて貰いました。
今日現在の、クロスの結果統計は、
PCGSサイトstatistcsページより。
成功率は40%とのことです。
まあそうだわね、全部の鑑定会社がお互いに全く同じって事は無いし、
NGCからPCGS、PCGSからNGCも然りとのこと。
なかなか売らないので、PCGSスラブになったところで、そんなに価値が上がったかというと、そうかもしれない!笑
追伸
GCA銀座オークション、大変なことになってますね!!!
もう、心臓が止まりそうです。。。
M8のPLとかおかしいっす!!!笑