『NINE』を観ました。
感想は・・・若干期待はずれかな~。でもこれもいつもの私の悪い癖で、公開前から楽しみにしすぎて、必要以上の期待感が高まってしまい、結果「イマイチ~」と感じてしまうという例のあれのせいですが・・・。(SATC Movieの時もそうでした。)
今回も、ボブ・マーシャル、アンソニーー・ミンゲラ、ダニエル・デイルイス、ニコールキッドマン等々の目がチカチカするような豪華な顔ぶれに、案の定余計な期待感が膨らんでしまっておりました。
ただ考えないようにはしてたんですが、少々いやな予感がしてたんですよねー、出演者が超豪華だとストーリーがイマイチのことが多いという法則。
あともう一つは設定ですね。映画の舞台裏を描くのって、なんとなく夢がなくなっちゃうというか・・・。映画を観ている時は、これがつくりものなんだっていうことを忘れて感情移入したいタイプの私にとっては、映画製作がメインテーマとなると、なかなか入り込めないということもあり。
とまあ、やっぱり『シカゴ』が凄すぎるので、それと比較するとかなり分が悪い感じ。
美女達の歌のうまさには純粋に驚いたのですが、ダンスとなると今一歩ぎこちなさもあったりして、踊っているというよりは演じているという感じかなー。十分魅力的ではあったのですが、ダンサーとしてはやはり、シカゴのゼダ・ジョーンズなんかの完成度にはちょっと及ばないなーという気がしました。
ただ小作品集としては十分楽しめるミュージカルだと思います。特に映画のメインサントラともなっている2曲は圧巻。ケイト・ハドソンの「シネマ・イタリアーノ」は思わずいっしょに踊りだしたくなる楽しさですし、ファーギーの「ビー・イタリアン」は砂の演出とタンバリンを使ってのダンスは迫力満点。思わずブラボーって叫びたくなります。
そして女優陣のファッションとヘアメイクは、日頃忘れがちな”セクシー”の演出に欠かせないヒントが満載。
女子度アップの刺激を受けたい方には是非おすすめしたい作品です。