ご存じの方は今頃何をと思われるかもしれませんが、日曜日風邪ぎみのぼんやりとした頭でひかりTVを眺めていたら、シネフィルイマジカで『プライドと偏見』が始まりました。
実はジェーン・オースティン原作の映画は『いつか晴れた日に』『エマ』等好きな作品ばかりで、BBCでテレビ放送されたコリン・ファースの『高慢と偏見』のDVDを持っているほどだったのに、なぜかこの『プライドと偏見』は観ていませんでした。
既に有名なエピソードだと思いますが、『ブリジット・ジョーンズの日記』の原作者であるヘレン・ホールディングがBBCの『高慢と偏見』の大ファンで、Mr.ダーシーはそのままブリジットジョーンズではマーク・ダーシーという名前で、しかも同じコリン・ファースが演じて話題になりました。
(↑こちら、BBCの方のMr.ダーシーことコリン・ファース)
もともと私はこの時代(18世紀)の頃の装束が大好き。ストーリーもともかく、この時代の田園風景やドレス姿の女性達を眺めているだけで大満足なんです。
BBCの方はテレビドラマでしたから、かなり長時間にわたってストーリーが展開されていたので、2時間ちょっとでおさまるのかなーなんていうおせっかいな気持ちもありましたが、これが実によく見せる演出で、かつコリン・ファースファンの方には申し訳ないのですが、Mr.ダーシー役のマシュー・マクファディンがすっごく素敵。
コリン・ファースの方はどちらかというとインテリでシニカルなところが魅力だったと思うのですが、マシュー・マクファディンは哀愁漂う魅力があって、コリン・ファースより、よりセクシーな雰囲気があるように思いました。
というわけで、不器用、まっすぐ、寡黙という現在ではほとんどトレンドにあてまはらない、有言実行ならぬ本来の不言実行のダンディズムに久しぶりに酔いしれ、風邪薬の眠気も全く感じない素敵な映画鑑賞タイムとなったのでした。