ぼんやりと「ひかりTV」を眺めていたら、以前から気になっていた古い映画をやっていたので、つい観てしまいました。題名は『噂の二人』。

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オードリー・ヘップバーンとシャーリー・マクレーンというアネお気に入りの2大スターの共演で、どちらかと言うとおしゃれでロマコメ的印象の強い二人が、珍しくドストライクな社会派ドラマに取り組んだもの。

ストーリーはいたってシンプル。寄宿舎時代から仲良しの女性二人が教師となるのですが、意地悪な子供が「先生二人がキスしてた」というたわいもないうそをつくことによって、運命を大きく変えられてしまうという悲劇的な人間ドラマ。

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最初、「この二人はほーんとスタイリッシュだわぁ。どれだけ眺めていても飽きないわー」などとノーテンキに観ていたアネですが、さすが名作と言われているだけあって、そのうちどんどんストーリーに引き込まれていきました。

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大人になっていくにつれ、人間は平気でウソをつくようになります。ウソにはいいウソと悪いウソがあって、いいウソというのは一種人間関係の潤滑油のようになり、むしろついた方が都合がいいという場合さえあります。

もちろん、この映画の中で子供がついたウソは悪いウソなのですが、そのウソが引き起こした現象によって、登場人物はいくつかの知らなくてもよかった”真実”を知ることになり、その真実がその人自身を苦しめることになってしまいます。

”自分の気持ちに正直に生きるべきだ”などどよく言われますが、いったい私たちはどこまで”真実(本当の気持ち)”を知ることが必要なのか、そして知るべきなのか、そんなことを休日モードのぼんやり頭で考えてしまうアネなのでしたー。