やっと観ました「ココ・シャネル」。この1ヵ月待ちに待った映画でしたが、たぶんアネの期待があまりに大きすぎたために、少々期待外れ・・・。(実はSATCの映画の時もそうでした)
人間「ココ・シャネル」がもうちょっと描かれていてもよかったと思うのですが、かなり恋愛モードなガブリエルちゃんが展開されるため、いわゆる”恋愛映画”を想像していなかったアネとしては、肩透かしをくらったような感じで。
シャネルが生涯を通して、たくさんのエクセレントな男性達に愛されたということは知っていたのですが、敬愛する偉大なるシャネルが超恋愛モードに浸っている姿を見ると、ちょっと気恥ずかしいというか…。(私の勝手な感覚ですが…)
晩年のシャネルを演じたシャーリー・マクレーンの演技を評価している声も多いようですが、こうやってあらためて、シャーリーを見てみると、彼女って瞳が結構優しいんですよね。もともと大柄な彼女が、小柄で死ぬまでスレンダーだったシャネルを演じること自体にも少々無理があったかと思うのですが、一番の違和感はその瞳の優しさです。写真集で見る限りですが、実際のシャネルの瞳の強さったら、ありません。そして多くの男性がその強い瞳にこそ吸い寄せられたように思うのです。
シャーリーのそれは、見る人を包み込むような、女性らしい瞳ですが、シャネルの瞳は相対している人ではなく、何か別のものをじっと見つめている、そんな気がしてならないのです。
多少期待外れではありましたが、観終わった後、自分のことを振り返った時、自分の瞳が何を見ているのか、どこを見つめているのか、そういうことを考えさせられる映画だったことは確かです。
この映画をきっかけに、シャネルの伝記を読み返しています。そしていかに彼女が特殊なタレント(才能)を持っていたかということを再認識させられています。
今年はシャネル創業100周年だということで、あと2本シャネルの映画が公開されるようです。まずは9月にオドレイ・トトゥが主演する「ココ・アヴァン・シャネル(ココになる前のシャネルという意だそうです)」。こちらはもう少し、恋愛モードのガブリエルでなく、本来のマドモアゼルとしてのシャネルを観ることができるかもしれません。シャネル考は引き続きまたブログにアップしたいと思いますが、まずはこのオドレイのシャネルにも期待したいと思います。
さて、オドレイのシャネルはどこを見つめているのでしょうか?