サラクロのブログシュシュと言えば、アラフォー世代の人にとっては懐かしの雑誌「ヴァンテーヌ」の御用達アイテムでした。

当時コンサバ系と言えば、JJやCancamが主流でしたが(今もそうですね)そんな中パリジェンヌやミラネーゼのベーシックスタイルを追及して一世を風靡したのが、「ヴァンテーヌ」でした。

最初まず印象的だったのが、何と言ってもこの名前です。『シュシュ・・・』なんてかわゆい響きなのでしょう。どういう意味だかわからないけど、シュシュをつけているとパリジェンヌやミラネーゼの無造作なオシャレが身についたような気がしていました。

その後、コンサバブームの終焉と当時に、シュシュは少しなりをひそめていたような気がしますが、数年前からまたブレイクしはじめました。こんどはコンサバアイテムとしてではなく、モード系カジュアルのオシャレ小物としてちょっと雰囲気を変えて再登場しました。

再ブレイクのきっかけは、やはりイランイランのものだったのではないかと個人的には思います。

イランイランのシュシュを年下のお友達が手にブレスレットのようにつけて「かわいいでしょー」と見せてくれた時、正直私も「かわいいー」と思いました。「髪につけない時は、ブレスレットにもなるのねー」と感心したことは確かなのですが、一方でシュシュに対してマイナスのイメージも持っていました。

【SATC】ファンの方なら覚えているエピソードだと思うのですが、シーズン6でバーガーとキャリーが、シュシュをめぐってケンカをしてしまうシーンがあります。パーティに参加した二人がそこにいた女性について、バーガーが「ニューヨーカーだ。」と言ったのですが、その女性がシュシュをしていたことから、キャリーは「シュシュをしてパーティに出かけるような人は絶対ニューヨーカーではない。」と断言するのです。これには正直私もちょっと驚きました。シュシュというのが時代遅れだからか、それともそもそもそんなにオシャレなアイテムではないのか・・・。ヴァンテーヌで憧れたパリジェンヌやミラネーゼも今はつけていないのか・・・。日本のシュシュブームは日本独自のものなのだろうかとか思ったり(笑)して、イランイランのシュシュはかわいいけど、買うべきか買わざるべきか悩んでおりました。(あーばかばかしい)

ただ元来かわゆいもの好きの虫が騒ぎ始め「ちょっと固めのスーツなんかの時に、ポンパドールに低めのポニーテールでシュシュをつけたら、やっぱかわいいかもー」と思い、シュシュを買いにいざ出陣しました。

そうしたらお店にシュシュがあることあること、ヘアアクセサリーを扱っているお店にはシュシュがあふれておりました。イランイラン風の縁取り華やかシュシュもたくさんコピー品が出回っていたのですが、結局悩んだあげく、イランイラン風の大ぶりなものは当時の髪の毛の長さからするとバランスが悪く感じ、ちょっと小ぶりのドッドのシュシュを発見!ドットマニアの私は、勢いいさんでなんと色違いで黒、ネイビー、ベージュの3色もがっつり大人買いしてしまったのです。お仕事スタイルの時は黒のスーツが多いのですが、たまにネイビーのスーツもあるし、茶系のスーツもあるから、それぞれに対応しなくてはと、色合わせにこだわる昔の悪い癖がでてしまいました。

(コーディネートの時の色の統一感については、また別の日に語りますが、最近のコーディネートは合わせすぎないということがポイントになっていると思います。昔のコーディネートは色を何色も取り入れるのはセンスがないという(これまたヴァンテーヌ世代ですなー)ことが言われていましたが、最近のトレンドのコンセプトには「はずし」のテクというのがあって、これがあるとコーディネートが古臭くならないということがありますね。)

それで、家に3個のシュシュを持ち帰って、スーツに合わせてみたのですが、どうもさえないのです。ドットが子供っぽすぎるのと、カラーもイマイチで・・・。サテン地のテカリ具合も中途半端な感じがしました。

「やっぱりキャリーの言うようにシュシュってイマイチなのかしら・・・」とシュシュに対してまたも消極的になっていたのですが、昨年THE GINZAで写真のシュシュを発見し、「再度チャレンジだわー」と思い、購入したところ、このシュシュが大正解。ずいぶん活躍しています。

勝因は、素材とカラー、それからちょこっとついている、パールの飾りです。

グレーと言っても、少しブラウンがかっているので、ヘアカラーとの相性もばっちりですし、ほぼどんな色のお洋服とも相性グーです。

やっと、相思相愛のシュシュちゃんに3年越しでたどり着いたのでした。
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