検査•タイミング法の目的で本町のWクリニックに通い始めて2ヶ月。


当時の病院は、その年の4月から不妊治療が保険適用になるということもあり、劇的に混み始めていた。


予約したにも関わらず1時間待つことはざらにあった。

診察はたった10分。そんなもんなのか、、、?


その日は患者さんも多く激混みだったことを覚えている。


次々に増えていく患者さん、なかなか空かない診察室。

結局2時間半待った。

インド映画見終わるやん、、、


やっと呼ばれて内診•診察へ。

医者🧑‍⚕️「排卵もうちょっとかな。また2日後来てみてー」

え?!2日後?!びっくりまたこんな待つの...


私「あの。空いてる時間帯っていつになりますか?」


医者「わからん」


わからんて、、、


先生は高齢。患者の多さからか疲弊しまくっていた。

先生が大丈夫ちゃいますよね、、

って言いたくなるほどだった。


そしてその時期は保険適用になるということで法律も変わり、夫婦でまた来て同意書を書かないといけなかったり、私は「外国人」なので、戸籍謄本などがいると言われた



「タイミング法だけやしもういいか、、、」


私は一つ目の病院を後にした。




卵管通水検査を受けました。
お医者さんに勧められたからではなく、ネットで「卵管が詰まっていると受精卵が子宮まで行けず妊娠できないので、卵管通水検査や卵管造影検査を受けた方がいい」という情報を得たから。

卵管通水検査にしたのはコストも安く、卵管造影検査より簡単そうだったから
※コストは一般的には造影検査は通水検査の3倍以上かかります。

通っていた本町のWクリニックのお医者さんに申し出ました。

私:. 卵管通水検査をしたいんです

医者: 卵管造影検査じゃあかんの〜?

私: えっと、、、(あかんの?と言われると別にこだわりはないな。とゆーかどっちがむしろいいんやろ?)

医者: ほなやろか

と、返事する間がなく卵管通水検査が始まりました。

場所はいつもの内診台。通水する管を通していく。
これが痛いガーンガーン

もともと膣内の痛みを感じやすい私は悶絶しました。

医者: 左はしっかり通ってるねー。次みぎいこか。

管の向きを変えるとまた激痛ゲッソリゲッソリ

医者: 右はなかなか通らんねー。あ、通った通った。大丈夫や。

私: (え!通りにくくても大丈夫なん?!)

内診台を降りた私に

医者: ま、大丈夫やったわー。抗生物質飲んどいてね。

私: は...い(あ、そんで終わり?!)

終わっても痛みがまだ残るーえーんえーん

まぁ、とりあえずは大丈夫らしい。
でも通りにくくて大丈夫なんか、、、

と思いながら病院を後にした。


「フーナーテスト」→ 子宮内に精子が進入できるかどうかを調べる検査。性交渉後に子宮内•膣内に精子が残ってるか調べるテスト。主に排卵時期に訪れる。


それをするということで、私は性交渉後に病院を訪れた


普段の会話で「SEXして◯時間経ちました」とか言わないですやん?

この時点で、性行為はロマンチックなものではなくて、「子作り」という作業の一環なんやなと思った。


テストは内診の時に粘膜を少し取って中に精子がいふか顕微鏡で見るだけなので、痛みはなかった。



医者「検査であんなに元氣やった精子が動いてない!これは大変なこっちゃ。そうなると手段は一つしかない」

お医者さんはなぜか少し明るいトーンで言った。

詳しく聞くと私の子宮が精子を異物と捉え殺しているかもしれないということやった。


え?そんなことってあるんガーン


調べる為、血液検査をすることになった。

そんな体質だなんて、、、旦那さんに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。赤ちゃん授かれないの?と泣いてしまった。



一週間、ハラハラしながら待った。


次の週に不安な思いとともに病院へ。


「検査問題なかったわ。その時は粘液が少なかっただけかも」


「問題なかったんかーいびっくりマーク凝視凝視


落ち込んだ時間を返してくれと思った。


後からわかりましたが、フーナーテストは排卵の直前でないとできなかったり、膣内の粘液の状態、精子のフレッシュさ(禁欲期間)も関わってくるので、実施してる病院は少なくなってきてるらしい。


それにしても、深刻な検査結果を軽く言う医者に腹が立った。


この時取った方法はタイミング法。

赤ちゃんは来なかった。


 

結婚して2年。

無事に結婚式もしたしおうちも買った。

でも赤ちゃんが来てくれない…

今年で35歳。

全然あせってはいなかったけど、そろそろ不安になってきた。

「なぁブライダルチェック行かん?」というと

「うん。行こうか」と旦那さん。

 

色々さがしてあまり薬などを強制しなさそうな大阪本町のWクリニックに行くことにした。

 

座り心地の良いソファーと女性が好きそうな柔らかい雰囲気の内装。

1時間ほど待ちながら、検査を受けた。

 

旦那さんの精子は正常。

私も異常なし。

 

とりあえずまずはタイミング法で通ってみることにした。

 

「ヒューナーテストもするわ」と60代くらいのおっちゃん先生。

 

この日から2年2カ月の不妊治療生活が始まった。

 

20237月。

生きるぞ。そう思った。


稽留流産を経験しました。


何年も待ち望んでいた赤ちゃんはお腹の中で亡くなりました。

赤ちゃんの心拍が聞こえてからの流産の確率はたった5%

5%を乗り越えられなかった。

私の心は悲しみ以外の感情を感じられなくなりました。

自分を責め、赤ちゃんを責め、

周りから愛の言葉も受け取れなくなり、

生きることが億劫に感じました。

神様なんていない、そう感じました。


とても大切に愛していた赤ちゃん。でも、今度は体外に排出する努力をしないといけない。

薬の副作用の頭痛や吐き気に苦しんだ後は、子宮を圧迫されナイフで刺されるような激痛と共に、大量の出血と血塊が排出されました。激痛がくると何時間も苦しみました。


一生忘れることが出来ない辛く、痛く、悲しい経験。


それでも。それでも私の人生は続いていく。


みんなへ。心配りと愛の言葉、お菓子やお野菜まで送ってくれて本当にありがとう🥺


パートナーへ。急に泣いたり、痛がったり、あなたを責めたり。見ているのも辛かったやんね。優しくサポートしてくれてありがとう。


今日は新月🌑。今ここから、始めていこう。

まだまだキレイな言葉は出てこないけど、今に尽くして未来を築いていこう。泥中で咲く蓮の花のように、辛い経験も糧に、美しく咲けたらいいなぁ🪷








自分が、みんなが、世界が、幸せにあるようにと祈ります🪷