猫白血病ウイルス(FeLV)感染症 -2ページ目

猫白血病ウイルス(FeLV)感染症

猫白血病ウイルス(FeLV)の感染経路、病気の発生、治療法や予防法について

猫白血病ウイルスに感染しても、すぐに白血病の症状が起こる訳ではありません。

中には、体内の免疫反応によってウイルスが全て分解され、無症状のまま自然に治まる場合もあります。

しかし、猫白血病ウイルスが体内で無害化された後も、細胞内にウイルスのDNAが残存する事があり、そのDNAによって細胞分裂のミスや変異が起こりやすくなるため、腫瘍が発生する可能性が高くなります。

ウイルスを全て分解できず、一部の免疫反応から逃れたウイルスが体内に残ると、体内のリンパ組織や骨髄へと感染が起こり、リンパ組織や骨髄の造血細胞を徐々に破壊していきます。

それにより、リンパ球の産生や循環に障害が起こり免疫力が低下したり、造血機能が低下して血液が薄くなったり、貧血(再生不良性貧血、溶血性貧血)を起こしやすくなります。

そして、1~2年後には血液のガンと言われる白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫を引き起こす可能性が高くなります。

猫白血病ウイルス(FeLV)は、猫エイズウイルス(FIV)と同じレトロウイルス科に属しています。

このウイルスは、猫の体外では非常に不安定になり、数分から数時間程度で感染力を失うために、感染力がそれほど強い訳ではありません。

太陽光、紫外線、熱、アルコールなどで容易にウイルスを死滅させる事ができます。

しかし、母猫が感染し、胎内の胎児に感染が及ぶと、そのほとんどが死産になる傾向にあります。

そして、子猫に感染が及ぶと、子猫は免疫力が弱いためにウイルスを全て分解しきれず、1年以内に白血病などの病変が起こる事が多く、そのほとんどが命を落とすと言われています。