【2024年5月25日】

 

毎日の通勤で使う駅にて見慣れていた広告。

 

 

鎌倉方面に向かう「特急鎌倉号」の存在は知っていたものの、なかなか乗る機会に恵まれませんでした。

 

そんな特急に初めて乗車して、

 

 

訪れたのは

 

 

数年ぶりの鎌倉駅です。

 

 

大河ドラマで話題になった時にも何度か訪れようと思いましたが、混雑している場所が苦手なので、ついつい敬遠してしまいました。

 

まあ、いつ来ても混んでいるんですけど(笑)。

 

鎌倉に来たら、最初に向かいたいのは、有名な鶴岡八幡宮。

 

寒川神社と並び、かつての相模国で一之宮とされていた神社です。

 

 

鎌倉駅から歩いて数分で、八幡宮まで繋がる参道に差し掛かります。


 

鎌倉の街を一直線に貫く鶴岡八幡宮の参道は約2kmもあり、ここは参道の途中にある二の鳥居。

 

一の鳥居は、参道の始点にあたる由比ヶ浜の近くにあります。

 

 

以前、ここには、江戸幕府四代将軍の徳川家綱によって寄進された石造りの鳥居がありましたが、関東大震災で倒壊。

 

現在は鉄筋コンクリート製の鳥居になっています。

 

大きな狛犬の立つ二の鳥居から先の参道は、鎌倉時代から続く「段葛」という珍しい形式になっています。

 

 

西暦1182年、鎌倉を治める源頼朝が妻・北条政子の安産を願い、鶴岡八幡宮の参道として整備したのが、現在も鎌倉のメインストリートとなっている若宮大路。

 

元々は曲がりくねった道だった参道を、由比ヶ浜から八幡宮まで一直線の道に造り替えました。

 

そのド真ん中に伸びている「段葛」は両側の車道から約45センチ高くなっていて、八幡宮まで約500メートルの一本道が伸びています。

 

当初は高貴な人が通るための専用道だったようですが、今は誰でも通れて、私のような下衆な者でも歩けます(笑)。

 

 

この「段葛」は日本で唯一、この鎌倉にしか残されていない珍しい参道。

 

鎌倉時代から続く形式ですが、現在の参道は近代になってから改修されたものです。

 

 

参道の両側には桜の木々が植えられ、春には美しい桜並木が見られるそうです。

 

また、初夏にはツツジの花が美しいと聞きますが、私が訪れた時には両方とも終わった後でした(笑)。

 

 

外部から鎌倉幕府を守るため、この参道には遠近法を使った仕掛けが施されています。

 

二の鳥居の周辺から八幡宮に近付いていくにつれて道幅が狭くなっていく事で、道の先が長く遠く感じるのに加え、大勢の軍勢が通りにくい効果があるんだとか。

 

先に進むにつれて道が狭くなるのは、よく城などでも見られる仕掛けですね。

 

段葛の参道を抜け、目の前の視界が開けると、

 

 

大きな三の鳥居が立っていました。

 

いよいよ鶴岡八幡宮の境内へと入っていきます。

 

(鶴岡八幡宮②に続く)