【2024年1月8日】

 

人気アニメ『ゆるキャン△』のスタンプラリーを行っている途中、静岡県富士宮市にある『富士山本宮浅間大社』に参拝しました。

 

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『ゆるキャン△』の原作漫画にも出てくる大鳥居。

 

まだ1月の初旬ということで、境内は多くの参拝客で賑わっていました。

 

 
古代から山岳信仰の御神体として、多くの人々の信仰を受けてきた富士山。
 
紀元前、富士山が噴火して多くの被害が出た時、それを鎮める為に『浅間大神(木花之佐久夜毘売命)』を祀った社を富士山麓に建てたのが、浅間大社の始まりと言われています。
 
現在は全国に1300社ほどある浅間神社の総本宮。
 
日本の山々を司る神様「大山津見神」の娘である「木花之佐久夜毘売命」は神様の中でも屈指の美女として知られ、安産・縁結び・火難消除に御利益のある神様とされています。
 
 
現在の場所に移転してきたのは平安時代。
天皇の勅令を受け、征夷大将軍の坂上田村麻呂が建立したと伝わっています。

 

現在の静岡県中部にあった「駿河国」で最も社位の高い「一之宮」とされ、平安時代から江戸時代にかけて、多くの貴族や武士、民衆から篤い崇敬を受けてきました。

 

 

鎌倉時代には源頼朝や北条義時、

室町時代には足利尊氏、

戦国時代には武田信玄といった有力者の保護を受け、大いに栄えてきた浅間大社。

 

現在も残る楼門と、その先にある拝殿・本殿といった社殿は、江戸時代、初代将軍の徳川家康によって寄進されたものです。

 

 

関ヶ原の戦いに勝利して江戸幕府を開いた徳川家康は、西暦1604年、戦勝の御礼として30棟もの社殿を造営して寄進しました。

 

しかし、その多くは地震などで失われ、現在は楼門、拝殿、本殿しか残されていません。

 

 

 

 
この楼門や拝殿、手水舎なども『ゆるキャン△』に出てきますね。
 
 
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先に漫画を読んでいたおかげで、それぞれの社殿を見るたびに「同じだ…」と変な感想を漏らしてしまいます(笑)。
 

 

既に東京で初詣は済ませていますが、縁結びの御利益がある神様ということで、そちらを強く祈願させていただきました。

 

 

大しめ縄が印象に残る拝殿です。

 

 

拝殿の奥に見える本殿は「浅間造り」と呼ばれる独特な建築様式。

 

 

他の神社では見られない、二階建ての楼閣という珍しい造りになっています。

 

この建築様式の本殿は、日本で4社しか無いんだとか。

 

 

こちらの本殿は国の重要文化財に指定されています。

 

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家康以降の歴代徳川将軍からも篤い保護を受けてきた浅間大社ですが、その中でも一番大きな寄進といえるのが「富士山の権利」。

 

 

江戸時代、富士山の頂上付近の権利が争われた時に、幕府によって浅間大社の所有権が承認され、正式に境内と認められました。

 

現在も富士山の八合目から上は浅間大社の私有地とされています。