日光街道の第八宿「中田宿」の御宿場印を入手する為に訪れたのが、茨城県の古河市にある鶴峯八幡宮。

 

 

平安時代末期の西暦1181年、源頼朝によって鎌倉・鶴岡八幡宮から八幡神(誉田別命)と稲荷神を分霊して創設された八幡宮です。

 

その後、下総国の一之宮である香取神宮から経津主命も分霊され、八幡神・稲荷神と合わせて主祭神として祀っています。

 

 

江戸時代、日光街道の中田宿が整備されると、その鎮守として多くの旅人達が旅の安全を祈願して参拝しました。

 

徳川の歴代将軍が日光に向かう際にも立ち寄り、ここに祀られている5柱の道中安全の神様に祈願したといいます。

 

 

本殿に参拝する前に、まずは、いつも通りに手水舎で手を清めます。

 

 

小さな傘が多く飾られている手水舎。

 

 

飾られているというか、こちらで頂ける「傘みくじ」を結んで奉納しているんですね。

 

手水舎の水は、自分でレバーを操作する蛇口式。

レバーを上に上げると水が出て、下で受ける竹の両側に空いた穴から水が垂れ堕ちる仕組みになっています。

 

 

しっかり両手を清めてから拝殿へ。

 

 

拝殿の前に鎮座する狛犬達もマスク姿。

 

これも最近の流行なのか、あちらこちらの神社で見かけます。

 

 

足元に居る子犬も、しっかりマスクしていますね。

 

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拝殿に参拝した後は、その左側にある「足踏み祈願社」へ。

 

 

江戸時代から、日光街道を通る旅人が安全祈願を行ってきたお社です。

 

 

こちらには水神社、八坂神社、浅間神社、道祖神社、金平神社の5柱の神様が祀られており、この社の前で「左・右・左」の足踏みを3回繰り返す事で旅の道中の安全祈願を行います。

 

 

私も素直に従い、社の前で「左・右・左…」と足踏みしてみました。

 

この日はもう、これ以上歩く気は無かったんですけど(笑)。

 

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足踏み祈願社の奥にある「丸山稲荷神社」の鳥居には、大きな潜り輪が。

 

 

側にあった案内板によると、人間と共に生きる小さな家族(ペット)との繋がりを誓う潜り輪のようです。

 

五穀豊穣・商売繁盛の神様であるお稲荷様は、人と人、人と動物を繋ぐ縁結び・円満繫栄の神様でもあります。

 

この輪を潜って、人と人、人とペットの絆を誓い、共に繫栄していく事を祈願するそうです。

 

 

お社の横には絵馬が奉納されていて、

 

 

それぞれペットの似顔絵が描かれ、共に生きていくペットへの想いが祈願されていました。

 

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本殿の奥、ちょっと離れた場所にあるのが「奥宮」。

 

 

だいぶ小さな社ですが、こちらでは「なでるように頭で鈴を鳴らす」と祈願が成就するようです。

 

 

頭で撫でるように…猫がじゃれるような感じでしょうか。

 

オッサンがやるのは少し気色悪い…。

 

周りに誰もいないので恥ずかしくない気もしますが、逆に「みんながやっている」状況の方がやりやすいのかも。

 

まあ、独りぼっちで鈴に額を擦り付けるのも、社の前で足踏みするのも、全く抵抗なく出来ますけどね(笑)。