GW終盤に来て、ようやく重い腰を上げ、日帰りの旅に出てきました。

 

埼玉の大宮から長野新幹線に乗り、長野の上田駅まで来てみると、

 

 
「真田丸」の真田幸村に続き、今度は「鎌倉殿の十三人」の木曽義仲。
 
NHKと三谷幸喜に感謝しないといけませんね(笑)。

 

今回の目的地に向かうには、まずJRから上田電鉄に乗り換え。

 

 

途中駅の「下之郷」駅で降り、今度は小型のバスに乗り換えます。

 

 
こちらの「信州上田レイライン線」は、日本遺産として認定されている信州上田や塩田平の文化財や歴史遺産を巡るシャトルバスで、どこで下りても一律200円。
 

1日に5便しかありませんが、平日も休日も走っているので便利なバスです。

 

以前訪れた事のある「生島足島神社」などを通過しながら、今回の目的地までは12分ほど。

 

 

到着したのは、

 

 

真言宗の寺院、前山寺です。

 

 

天気に恵まれると、この季節は暑くも寒くもなく、旅行に最適な季節ですね。

 

初夏の新緑が目に優しく、緩やかな上り坂の参道を歩いていきます。

 

 

平安時代、弘法大師空海が開いた護摩修行の霊場が、寺院の元となりました。

 

鎌倉時代、規模を拡大して「前山寺」として開山。

 

この地を治める塩山北条氏の居城だった塩山城の鬼門の方角に位置しており、その祈禱寺として多くの武将の信仰を受けてきました。

 

 

ちなみに、塩山北条氏は、現在の大河ドラマに出てくる北条氏の一派。

 

この周辺は「信州の鎌倉」と呼ばれ、現在でも重要文化財の三重塔が4棟も残されているなど、多くの文化財が残る土地です。

 

これまで安楽寺、大宝寺、そして今回の前山寺と、3棟の三重塔を訪れたので、まだ未訪なのは1棟のみ。

 

 

ここまでの参道は緩い坂道だったのに、最後は石段かぁ…。

 

約一週間後に手術入院する身体として、最近は駅の階段も避けているので、このくらいの石段でも厳しく感じてしまいます。

 

とはいえ、エスカレーターやエレベーターがある訳ではないので、気合を入れて上るしかありません。

 

 

 

茅葺屋根の薬医門。

 

 

独鈷山(1266メートル)の山麓にあるので、山号も「独鈷山」です。

 

薬医門を潜ると、すぐ目の前に、

 

 

今回の目標である三重塔が見えますが、まずは本堂にお参りするのがマナーというもの。

 

 

入山料は200円。

 

 

文化財を観に行くと考えると妥当な金額ですが、単純にお参りするだけの人には高く感じるかもしれませんね。

 

 

まあ、これだけ美しく境内が保たれている事を考えると、200円くらいは払っても良いのでは。

 

 

薬医門と同様に、茅葺屋根の木造建築である本堂。

 

約400年前に建てられ、何度か改築・修繕を繰り返してきたそうです。

 

 

軒下には、立派な彫刻が。

 

 

茅葺屋根の下には、

 

 

「本」の文字…?

 

もしくは、火災除けの「水」かな?

 

御本尊の大日如来に御挨拶を終えてから、いよいよ三重塔へと向かいます。

 

 

少し高い場所に建つ三重塔を訪れるには、また石段を上がらないといけないのですが…(笑)。

 

 

【次回に続く】