日光街道の御宿場印を集めながら、始点の日本橋、第一宿の北千住(千住宿)と巡り、次に訪れたのは第二宿の草加。
現在の埼玉県草加市です。
北千住から東武スカイツリーラインの急行に乗って10分ほどで、草加駅に到着。
駅を出たところで、さっそく草加の名物の銅像がありました。
他県と比べて「名物」が目立たない埼玉において、そこそこ高い知名度を誇る「草加せんべい」。
江戸時代、米の産地だった草加では、街道沿いの茶屋で出す団子が旅人達に好評でした。
売れ残った団子は近くの川に捨てていたのですが、それを見た旅の侍から「もったいない。平らに潰して乾かして、焼餅として売ったらいいのに」というアドバイスを受け、さっそく作ってみました。
すると、たちまち草加宿の名物となり、大ヒット。
街道を往来する人々によって各地に広まり、現在は全国で親しまれている煎餅のルーツになったといわれています。
ちなみに、茶屋の店主だった女性の名前は「おせんさん」。
おせんさんの作った焼餅=せんべい、になったという説もあります。
草加駅の近くを通る県道の一部、約1.5kmが「旧日光街道」として残されています。
御宿場印だけ購入して、さっさと帰宅しようと思っていたのですが、店番の女性にお茶まで出して頂いたので、しばし滞在。
近くにある国指定の名勝「草加松原」に立ち寄るように強く勧められましたが、この日は急いで帰らないといけない用事有り。
一応は「行ってみます」と返事しておきながら、外に出た途端、早足で駅への道を後戻りしました。
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ちなみに、
千住宿に続き、ここにも芭蕉の像、ありました。