先週末。

東京の銀座方面に出かける用事があったので、ついでに日本橋まで足を伸ばしてみました。

 

 

「日本の道の出発点」として知られる日本橋。

 

江戸時代、江戸と各地方を結ぶ五街道(東海道・甲州街道・奥州街道・日光街道・中山道)全ての起点として定められた場所です。

 

江戸から地方に旅立っていく人や、逆に各地方から江戸を訪れた人など、多くの人々が往来する交通・物流の要所として栄えました。

 
 
明治時代になり、道路網が整備された時も、日本橋は「道の始まり」。
 
東京から地方に向かう主要6本の国道の起点として定められ、その証である「道路元標」が道路上に埋め込まれました。
 
 
よく国道沿いに見られる標識の「日本橋から●●km」の基準ですね。
 
本物の元標は現在も道路に埋まっていますが、そのまま観に行くのは危険なので、日本橋のたもとにレプリカが飾られています。
 
江戸時代は美しい木製の橋が架かっていましたが、現在はコンクリート製の橋で、頭上には首都高が走っていて、かつて浮世絵にも描かれた景色とは一変。
 
 
この橋を訪れた観光客が、ついつい写真を撮りたくなるのが、橋の四隅にある獅子像と、中央に立つ麒麟の像でしょう。
 
 
首都東京を護る守護の象徴として、東京の紋章を手にしている獅子像。
 
神社の狛犬や唐獅子をベースにした、和風の獅子像です。
 
 
後ろの柱にも、細かい洋風の細工が施されています。
 
明治時代に橋が開通した際は、洋風デザインの橋と和風の獅子像の組み合わせは不評だったんだとか。
 
私が見る限り、それほど違和感は感じないんですけどね。
 
そして、日本橋のシンボルとして有名なのが、橋中央にある麒麟像。
 
 
阿部寛主演の映画「麒麟の翼」のタイトルでも知られる、背中の翼が特徴的です。
 
キリンビールのラベルを見ればわかるように、元々の麒麟には翼は生えていませんが、東京の繁栄と飛躍を祈願して、あえて翼を生やしたんだとか。
 
 
翼がある事でヨーロッパのドラゴンっぽく見えるので、この欧風テイストの橋には良く馴染んでいます。
 
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そんな橋の近くにある観光案内所で購入出来るのが、
 
 
日光街道の「御宿場印」です。
正確に言えば、日本橋は街道の始点ではあっても、宿場町では無いんですけど。
 
以前、ポスターで見かけた時から、ずっと気になっていたんですよね。
 
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各地の信用金庫やNPO、観光協会などの協力によって、かつて日光街道の宿場町のあった全30か所にて、御宿場印の販売が行われています。
 
今年の残りでは数ヵ所しか巡れないと思いますが、来年の目標の一つには入れておきたいと思います。