今月の頭から体調を崩し気味で、旅行だけでなく、外食も控えていました。

 

ようやく先週になって回復してきたので、

 

 

東京発の新幹線に乗り、日帰り旅に出発。

 

 

週末の朝なのに、かなり空席が目立つ自由席。

 

空席が多すぎるせいで、前の座席を回転させて、向かい合わせにした四つの座席を独占しているオッサンまでいる始末。

 

まあ、ソーシャルディスタンスの観点からは、安全安心な座席の使い方なのかもしれませんけど(笑)。

 

 

コロナ禍の情勢が一段落するまで、箱根の関より西には行かない。

 

そんな誓いを立てていた私ですが、それを守り続けられるほど強い意志を持った人間ではなかったようです。

 

どうせ誓いを破るなら、思い切って大胆に破ってしまいたいところですが、

 

 

今回の旅の目的地は、静岡県の三島。

 

前回の神奈川に続き、今回は静岡と、一県ずつ小刻みに足を伸ばしていくのが、私の小心者なところです(笑)。

 

とはいえ、今週末には、思い切って遠くまで出かける予定があるのですが…それはまた後日の話。

 

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今回も【一之宮巡り】の続きで、かつての「伊豆国」の一之宮だった三嶋大社を目指します。

 

 

過去、「つなげて!」、「あつめて!」という2度の鉄道むすめ巡りで訪れてきた三島駅ですが、駅から離れて街を歩くのは初めて。

 

鉄道むすめ巡りの時に乗った伊豆箱根鉄道では、「ラブライブ サンシャイン」のラッピング電車を見かけましたが、

 

 

今回はラッピングバスと御対面。

 

街を歩いている途中で遭遇して、慌てて撮影したものの上手く撮れず、ちょっと後悔…。

 

 

三島駅から三嶋大社までは、歩いて15分くらい。

 

自分の中のルールとして、徒歩20分圏内なら自分の足を使い、それより遠い場合は路線バスやタクシーを使う事にしています。

 

でも、最近、徒歩10分くらいでも面倒に感じ始めていて、ついつい楽をしたくなる傾向が。

 

脚が健康なうちに、積極的に長い距離を歩くようにしないと、どんどん衰えてしまう気がして不安です…。

 

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駅から7、8分ほど歩いたところで、川沿いに伸びる小道に差し掛かりました。

 

 

三嶋大社へと繋がる一本道は、三島にゆかりのある文学者たちの石碑が並ぶ「水辺の文学碑」と呼ばれているスポット。

 

 

松尾芭蕉の句とか、

 

 

若山牧水の紀行文とか、

 

 

十辺舎一九の「東海道中膝栗毛」の一編とか、

 

 

司馬遼太郎の紀行文とか、

 

 

太宰治の短編だったり。

 

歩いて10分ほどの道ですが、様々な作家の文章を読みながら歩いていくと、いつの間にか最後まで到達していました。

 

 

家を出て、すぐ目の前に川(水路)があるという光景は、なかなか私の地元では見かけない光景ですね。

 

 

やっぱり、何年かに一度くらいは、足を滑らせて落ちる事もあるのかな(笑)。

 

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静かな小川沿いの小道を抜け、一気に人通りや交通量が増えた大通りを歩いていくと、

 

 

三嶋大社の大鳥居に到着しました。

 

大鳥居の向こう側に伸びる参道には200本もの桜が植えられているので、花が咲き誇る春には、鳥居の外からでも壮観な景色が楽しめるそうです。

 

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日本各地にある三嶋神社の総社である三嶋大社。

 

創建された時期は不明ですが、古い文献にも記載されている古社で、伊豆国の一之宮として多くの崇敬を集めてきました。

 

特に熱心な信仰を向けていたのは、鎌倉幕府初代将軍の源頼朝。

 

平家によって父を殺され、伊豆に流されてきた時から参拝を続け、平家打倒を目指して挙兵した時にも勝利祈願を行っています。

 

そして、見事に平家を滅ぼし、鎌倉幕府を開いた後も厚い保護を続け、多くの寄付・寄進を重ねます。

 

その後も鎌倉幕府、室町幕府、戦国時代の北条氏などの武家から強い支持を受け続け、江戸時代には東海道の宿場町が置かれた事もあって、大いに繁栄しました。

 

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一礼しながら大鳥居を潜り、境内に入ると、すぐ右側に大きな石が据え置かれているのが見えました。

 

 

「たたり石」と名付けられている巨石。

 

もともと「たたり」とは糸のもつれを防ぐための器具の名前で、そこから「整理する」という意味の言葉でした。

 

この巨石は、かつて三嶋大社の前を通る東海道の路上に置かれていて、人々の流れをコントロールする交通整理の役割を果たしていました。

 

しかし、東海道を通る人々の交通量が増えていくにつれて、逆に往来の邪魔になってきた巨石。

 

何度も取り除かれそうになりますが、その度に事故や不幸が起こり、動かす事は出来ませんでした。

 

そこから「たたり=祟り」の意味に変わって恐れられましたが、現在は元の「交通整理」の意味に戻り、交通安全の霊石として祀られています。

 

 

大きな神池の真ん中を、左右に桜の木々が並ぶ参道が抜けていきます。

 

 

そんな神池に浮かぶ小島にあるのが、

 

 

 

市杵島姫命を祀る「厳島神社」。

 

源頼朝の妻であり、尼将軍と呼ばれた北条政子が熱心に信仰した神社といわれ、金運向上・商売繁盛に加えて、安産・家内安全の守護神とされています。

 

 

家庭的な御利益は別にして、金運は欲しいので(笑)、しっかり参拝しました。

 

 

 

(三嶋大社 その②に続く)