最近になって、いきなり興味を持ち始めた滝巡り。
ちょっと蒸し暑い季節には、流れ落ちる滝の涼しさとマイナスイオンで癒されたくなります。
先日、岐阜県を訪れた時にも、「日本の滝100選」の一つに立ち寄ってきました。
大垣駅から養老鉄道に乗り、
養老駅に到着。
数多くの滝の中でも屈指の知名度がある、「養老の滝」の最寄り駅になります。
どちらかといえば居酒屋の「養老乃瀧」の方が有名な気がしますが(笑)、滝の名前の由来にも酒が関係しています。
貧しい生活ながら、いつも酒を買って帰り、酒好きな父親を喜ばせる毎日。
ある日、いつものように山へと向かった男は、どこからか漂ってくる酒の匂いに誘われていくと、美味しそうな酒の匂いがする水が湧き出しているのを見つけます。
その水を瓢箪に入れて持ち帰り、父親に飲ませてあげると、父親は大喜び。
その水を毎日飲んでいると、たちまち父親は若返り、病も癒えていきました。
その美酒のような水の話は遠い都まで届き、遂には、噂を聞き付けた天皇陛下が、遠路はるばる訪ねてきました。
水を飲んだ途端、白髪は黒髪に変わり、一気に若返った天皇陛下。
「これは親孝行な男のために、神様が授けてくれた水だ」と感動した天皇陛下は、この水を「老いを養う」、すなわち「養老の水」と名付けたそうです。
そんなエネルギッシュな水の流れる養老の滝に向かう為、駅の改札を出てみると、
無料のシャトルバスが待っていてくれました。
滝といえば、高い山の上にある事が多いので、これは非常に嬉しいサービス。
そんなバスに乗せて頂き、駅を出発してから数分後。
…数分後?
思ったよりも近いなぁ、と思いつつ、バス停で降りてみると、
バスが到着したのは、滝まで約2キロの地点。
結局、歩くのかぁ~(笑)。
滝の周辺は「養老公園」として整備されていて、多くの親子連れが川遊びを楽しんでいました。
この川を遡っていき、川上にある滝を目指します。
雨が続いていた日々の中、なんとか天気にも恵まれ、ちょっと涼しいくらいの旅行日和。
川には7つの橋が架かっていて、それが滝への残り距離を示す一つの目印になっています。
木陰が多くて涼しいのに加え、思っていたよりも上り坂が緩やかで、足取りも軽やかに先へと進んでいきます。
川のせせらぎも心地よく、ハイキング気分で気分よく歩いていたのですが…
4つ目の橋に差し掛かったところで、いきなり前方が行き止まり。
トイレの工事中、らしいです。
仕方なく、迂回路へと向かうと、
…嘘でしょ(笑)。
いきなり、道のりがハードになりました。
結局は、汗まみれ、息も絶え絶えになる羽目に。
まあ、私にとっては、これが「いつも通り」なんですけどね。
階段を登り切っても、そこそこの傾斜がある上り坂が続きます。
さっきまでの「ハイキング気分」は何だったのか…。
それでも、舗装されている道なので歩きやすく、ガタガタの山道を登っていくよりは何倍も楽かもしれません。
途中に置かれていたベンチで何回か休みながらも前に進み続け、
6番目の橋を通過して、
最後の上り坂を登っていると、次第に前方から大きな水音が聞こえてきました。
間違いなく滝へと近付いていく実感が湧いてきて、無意識のうちに足取りも早まります。
そして…
到着!
滝の近くまで行くと、確実に何度か気温が下がって、肌寒く感じるほど。
周囲の緑も、流れ落ちていく滝も美しくて、思わず立ち尽くしたままで見惚れてしまいました。
まさに自然の描いた芸術。
今回も動画を撮りました。
ちょっと長め。