東京や埼玉で再びコロナウィルス感染者が増え始め、あまり遠くまで旅行してはいけないような風潮になってきました。
 
先週末も、本当なら岐阜県の方まで出掛けようと思っていたのですが、豪雨の事もあって断念…。
 
しかし、レトルトカレーを食べる事だけを楽しみにする週末にも飽きたので(笑)、神奈川県まで足を伸ばし、「日本の滝100選」の1つである酒水の滝を観に行ってきました。
 
 
 
埼玉の我が家から約3時間で到着したのは、JR御殿場線の山北駅。
 
今回の目的地である「洒水の滝」までは約2kmちょっと。
 
バスに乗れば10分程度で、駅前にはタクシーも停まっていましたが、このくらいの距離なら十分に徒歩圏内です。
 
 
前日まで降っていた雨も止み、ちょうど良い感じの気温の中、日頃の運動不足の解消も兼ねて、のんびりと歩いていきます。
 
デコボコの山道や未舗装の道を何キロも歩いていくのは辛いものですが、街の中の歩道なら全く苦にならず。
 
 
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この酒匂川に流れ込む支流の一つを遡っていくと、酒水の滝へと辿り着きます。
 
 
 
途中に案内板も多く、目的地への残り距離が計算できるのも、精神的に楽になります。
 
ちなみに「洒水の滝」は「しゃすいのたき」。
 
この看板を見るまで、ずっと「しゅすいのたき」だと思い込んでいました。
 
 
 
大きな道から横道に入り、小川沿いの遊歩道を歩いていくと、徐々に周囲は自然豊かな風景へと変化。
 
 
 
そして、山北駅から歩き続ける事、約20分。
 
やっと酒水の滝の入口まで辿り着きました。
 
 
 
といっても、目的の滝は、まだ5分くらい歩いた先なんですけど。
 
ここを訪れる人々の大半は自家用車で来るようで、そこそこ大きめの駐車場も併設されていました。
 
やっぱり、駅から20分も歩いてくる人間なんて少ないんですね(笑)。
 
 
滝というと山奥にあるイメージがありますが、ここは険しい山道も登り坂もないので、だいぶ楽です。
道は平坦で、子供や御高齢の方も多く訪れていました。
 
木陰も多く、川沿いは涼しいので、今の季節に訪れるのはオススメですね。
 
 
5分ほど歩いていくと、木々の間に、一筋の水流が見えてきました。
 
 
69メートルの高さから流れ落ちる洒水の滝。
 
実際は三段の滝で、一の滝(69メートル)、二の滝(16メートル)、三の滝(29メートル)の滝から成っているのですが、我々が見る事が出来るのは、一番下流にある一の滝のみ。
 
 
 
 
以前は、滝の水しぶきを感じられるほどに近づく事が出来たそうですが、2004年に落石があってからは、ちょっと離れた場所から観る事しか出来なくなっています。
 
 
「洒水」は密教用語で清浄を念じて注ぐ香水を意味していて、鎌倉時代の名僧・文覚が100日間の修業をした場所として伝えられています。

 
 
動画も撮りました。
ちょっと音が大きめなので、再生時にはご注意を。
 


 
「日本の滝100選」の一つとして選ばれているのと同時に、その湧き水は「全国名水百選」に選ばれています。
 
滝の近くには、その水を汲める場所が。
 
 
誰でも自由に水を汲めるので、ペットボトルなどの入れ物があれば持ち帰り可能です。
ただ、自然からストレートな湧き水で、全く消毒などは行われていないので、飲むには煮沸が必要だと思われます。