231段もの長い石段(結縁坂)を上り切り、やっと辿り着いた紀三井寺の本堂。
 
 
 
江戸時代に建てられた入母屋造の本堂は、西国三十三ヵ所霊場の第二番として、多くの人を受け入れられるような大きく立派な建物になっています。
 

 

ここに祀られている御本尊は、開祖である為光上人が自ら刻んだといわれる十一面観世音菩薩(国指定の重要文化財)。

 

しかし、秘仏とされている為、共に祀られている千手観世音菩薩立像(こちらも重要文化財)等も合わせて、50年に一度の御開帳の時にしか一般公開されていません。

前回公開されたのが2010年なので、予定通りなら、次回の公開は2060年になります。

 

しかし、今年2020年は開創1250年に当たる為、特別開帳が行われる事になっています。

 

しかし、御開帳は3月の予定。

1月に訪れても観られません。

 

本堂の中には、他にも重要文化財指定の梵天・帝釈天像、四天王像など、平安時代に作られた貴重な仏像が多数収められているので、御開帳の時期に合わせて訪れる価値はありそうです。

 

まあ、200段以上の石段を上ってくる覚悟は必要ですけど(笑)。

 
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一方、平成になってから建てられたばかりの新仏殿では、こちらも平成20年に公開され始めたばかりの巨大な「千手十一面観世音菩薩立像」を観る事が出来ました。
 

 

 

木造の千手観世音菩薩立像としては、日本最大らしいです。

 

仏殿に入ると…想像していた以上に立派な像が。

 

 

確かに…大きいです。

 

三階建ての仏殿の最上階まで届く像は、約11メートルの高さがあります。

まだ歴史は浅い像ですが、これはこれで一見の価値あり。

どんなものでも、大きいというだけで人の心を惹きつける効果がありますね。

 

 

 

 

入殿料100円を払えば、階段を上り、一番上の展望台まで行く事が可能です。

 
観音様の御尊顔の高さまで上がれるという事で、私も上ってみました。
 
 
三階の展望台からは、周囲の街並みを見渡せて、なかなかの絶景。
 
 
そして、観音様の御尊顔も、
 
 
真正面から拝顔できます。
この角度から拝む観音様も素晴らしいですね。
 
再び展望台に戻り、周囲の光景を眺め回してみました。
 
 
遠くに見える太平洋と、そこに浮かぶ島々。
 
 
眺める方角を変えると、和歌山市の中心の街並みと、その向こうの山々が見えます。
 
 
普通に肉眼で見ても分かりませんが、カメラのズームで拡大してみると…
 
 
和歌山城も見えます。
いや、よほど目の良い人でなければ、肉眼では見えませんけど(笑)。