10棟の重要文化財を擁する妙成寺。
楼門(二王門)から経堂、五重塔、三十番神堂、本堂、祖師堂、三光堂(修理中)の7棟を回り、続いて訪れたのは、8棟目の重要文化財、鐘楼。
隣に並ぶ楼門と比べても、見劣りしない存在感を感じる立派な建築です。
ふと中を覗き込んでみると、
色々と置いてあって、物置状態(笑)。
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祖師堂の前から伸びる屋根付き廊下を抜け、先に進んでいきます。
江戸時代、加賀藩第五代藩主だった前田綱紀が、妙成寺を参拝する時の休息所として建立した書院と、その前に作った庭園です。
書院の中には、藩主が休息する御座の間や家老の間、前田家代々の菩提を弔う御霊屋等が
設けられているそうです。
建物には入れないので、実際には見ていませんけど。
書院の中から眺められる庭園は、石川県指定の名勝。
庭園を抜けた向こう側に見えているのが、
寺のシンボルである五重塔。
これも含めて、一つの景色になっていますね。
書院の縁側に座り、しばし庭園を眺めていると、自然と心が安らいできます。
残念ながら、レンタサイクルの返却時間が気になって、あんまり落ち着いていられなかったんですけどね。
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最後に訪れた、10棟目の重要文化財は庫裡。
僧侶が生活したり、食事を用意する台所などがある建物ですね。
実は、この庫裡が妙成寺で一番古い建物で、西暦1593年頃(室町時代)に建てられたと伝わっています。
それなのに、綺麗な白壁のせいか、かなり新しい建物のように見えるなぁ…と思っていたら、昭和になってから解体修理をしたとの事。
玄関を入ったところで、一際目を引く大きな「龍」の衝立は、いつ、誰が書いたのか、分かっていないんだとか。