(醍醐寺・前編から続く)

 

 

醍醐寺の歴代座主が住居としてきた国宝・三宝院。

 

その三宝院に朝廷からの使者を迎えた時にだけ使われていた「唐門」も、国宝指定されている建築物です。

 

 

安土桃山時代の西暦1599年の建立。

黒い漆塗りの門に、天皇家を示す菊の御紋と、豊臣家の桐の御紋が金箔で飾られています。

 

 

平成22年に修復工事を終えたばかりなので、まだ新築同然の状態。

こんなに綺麗な状態だと、逆に「本当に国宝?」と疑いたくなります(笑)。

 

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三宝院を出て、再び参道を直進していきます。

 

 

やがて、前方に大きな門が見えてきました。

 

 

醍醐寺は、大きく分けて二つの区域に分かれていて、山の上にある「上醍醐」と、その麓にある「下醍醐」があります。

 

その「下醍醐」の入り口となっているのが、この西大門。

左右に仁王像が立っている事から、仁王門とも呼ばれています。

 

 

う~む、前に生えている木が邪魔で、全体の写真が上手く撮れません…。

 

西大門は江戸時代初期に再建されたものですが、門の左右で睨みを利かせている仁王様は、平安時代に彫られたもの。

 

 

 

ちょっと頭が大きめで、細マッチョな仁王様ですね。

 

 

 

西大門を抜けると、いきなり周囲の景色が一変。

静けさに包まれ、流れる空気まで変化したような気分になります。

 

 

この道の先に、国宝の金堂、そして同じく国宝の五重塔が待っています。

 

(醍醐寺・後編に続く)