あおなみ線(名古屋臨海高速鉄道)の荒子駅に、戦国時代に活躍した武将・前田利家公と、その妻まつの像があります。
日が沈む前に撮影しないと、という気持ちが先走っていたのか、台座に自分も写り込んでいるのに全く気付きませんでした(笑)。
西暦1539年、尾張国荒子村を治める士豪だった前田利春の四男として生まれた利家(幼名・犬千代)。
織田信長に気に入られ、13歳から信長の小姓として仕えると、信長の親衛隊として、数々の戦いで功績を挙げていきます。
この騎馬像は、西暦1552年、織田家の跡目争いで清州城主・織田信友と信長が争った「萱津の戦い」で、いよいよ初陣を迎えた利家の姿を表したもの。
戦場に向かう利家を、心配そうに見送るのが、後に妻になる「まつ」。
従兄妹同士として同じ家で育った二人は、この初陣から6年後、利家が母衣衆(信長の親衛隊)の筆頭まで出世した西暦1558年に結婚する事になります。
その時、利家は19歳、まつは12歳。
ところが、結婚した翌年、家内で刃傷騒ぎを起こした利家は、その罪から織田家を追放されてしまいます。
妻まつの支えを受けながら苦しい浪人時代を切り抜けた利家は、まだ謹慎中の立場ながら、桶狭間の戦いなど数々の戦いに参加。
そこで功績を挙げ続ける事で信長の信頼を回復し、織田家の家臣として復帰します。
西暦1569年、前田家の家督を継ぎ、荒子城の城主に就任。
1581年、加賀に領地を与えられて異動するまで、この荒子を拠点としていました。
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平成14年、NHK大河ドラマの第41作目として、二人を主人公とした「利家とまつ」が放送。
その5年後、平成19年に、この像が建てられました。
その為なのか、
どう見ても、大河ドラマで利家を演じた唐沢寿明、そのままの顔です(笑)。