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2014年11月25日。
朝4時に起き、早朝の羽田空港へ。


おそらく今年最後になりそうな旅の行く先は、生まれて初めて上陸する徳島県です。


前夜に見た天気予報によると、出発地の東京も、これから向かう徳島も一日中、雨模様の予想。
普段の行いが災いしているのか、ここ最近、旅先で雨に降られてばかりです。


そして、予報通り、どんよりとした雨雲に覆われた羽田空港。





しかし、この日の私は、そんな天候など全く気にならない程のバッドコンディションでした。


何しろ、前夜に眠れたのが午前2時。 それで午前4時起きですから、ほとんど寝ていないというか、逆に徹夜した方が良かったんじゃなかろうか、と思うほどに身体が重くて・・・。


空港に向かうリムジンバスの中でも、空港に着いてからも、何もする気力が湧かなくて、ひたすらボーっと宙を眺め続けていました。


そして、ようやく飛行機が離陸すると、すぐにノックダウン。 救命胴衣の説明を聞いていた頃から、もはや記憶がありません(笑)。


せっかく窓際の席を取ったのに全く空の景色を楽しむ事も出来ず、機内の飲み物サービスも知らないうちにスルーされ、単なる「空飛ぶ仮眠室」になってしまった飛行機で辿り着いたのが、





荷物受取レーンに名産カボスの流れる「徳島阿波おどり空港」。


その名の通り、空港の玄関では、

 


 




皆さん、踊りまくっています。


当初の予定では、空港から直行バスに乗って鳴門市まで向かう事にしていたのですが、朝8時過ぎの段階では、まだ鳴門への直行バスは出ていませんでした。


仕方なく、徳島駅までバスで向かい、そこから電車で鳴門に向かうルートに変更。


こういう時刻表は、前もって調べておかないと駄目ですね。
せっかく朝の2時まで起きていたんだから、調べておけば良かった(笑)。



image 


徳島駅からJRで30分程度で、目的地の鳴門駅に到着。
当然、この電車内でも爆睡させて頂きました(笑)。

 


 




マスコットキャラクターの名前が表すように、鳴門といえば「渦潮」が有名。


自然現象なので、いつも同じように綺麗な渦潮が観られる訳ではなく、いわゆる「当たり外れ」はあるという噂は聞いていましたが、こういう時は自分の幸運を信じるしかありません。


鳴門駅からバスで20分程度揺られ、到着したのは「鳴門公園」。


 




海や渦潮を眺めるには高い場所まで行かなければならない、とは分かっていても、寝不足の体に、この階段はキツい・・・。


正直な気持ち、目の前に見えるベンチに横たわって昼寝でもしたい心境でしたが、鳴門駅まで戻るバスが1時間に1本しか来ない時間の都合もあり、ヨロヨロする足で泣く泣く階段を上がっていきました。


途中、渦潮を観る「大鳴門橋」に向かう道と、全体の景色を楽しむ「展望台」に向かう道との分かれ道が。



とりあえず、視界の広く開けた場所から海の景色を見ながら一休みしたいと思い、展望台へと向かいます。
 




辿り着いた「お茶園展望台」は、かつて徳島藩主だった蜂須賀氏が渦潮を観潮する為の茶屋を設けていた場所だったそうです。

 



同じバス停で降りた人は何人もいたのに、こちらには誰も来ません。
みんな、主目的の渦潮見学に直行しちゃうんですね。
こういう寄り道をしないのは、何となく、勿体ない気がするのですが・・・。
 

 




なかなか絵になる景色です。


展望台から見る「大鳴門橋」
橋を渡った先は兵庫県の淡路島。
そして、橋の手前側が太平洋側、橋の向こうが瀬戸内海側。
本州と四国を結ぶ橋であると同時に、太平洋と瀬戸内海の間にある橋でもある訳です。


1日に2度、満潮時と干潮時に、瀬戸内海と太平洋の間で大量の海水が移動します。
その急激な潮の流れと、その周囲にある緩やかな潮流が摩擦するような状態が起きて、渦潮が生まれるそうです。



橋の真下をズームアップしてみると・・・
 



激しい潮の流れが見えます。
この様子なら、いい感じの渦潮が期待できるかな?



展望台の真正面に視線を移すと、「飛島」という島がポッカリと浮かんでいます。

 


 



昔から海の難所と呼ばれていたようで、この島の周りでも多くの渦潮が発生するそうです。
そんな海で座礁しないように、あの灯台が目印になっていたのかな?


 


天気が良ければ、もっと素晴らしい景色が見られたのになぁ・・・。
ついでに、もっと体調が良ければ・・・(笑)。


海を眺めているうちに、ポツリポツリと雨が落ち始め、次第に風まで強く吹き始めてしまいました。
のんびり休んでいる余裕もなくなったので、先を急ぎます。



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展望台から眺めると、ちょっと遠くに感じた大鳴門橋ですが、実際に歩いてみると、10分足らずで橋の近くまで到着。


その大鳴門橋の下、橋げた部分を通っているのが「渦の道」です。


 


受付で入場料510円を払い、中へと入っていくと・・・


 


 


450メートルもの長い遊歩道が伸びています。


道の両側は大きく開けた窓になっていて、


 


視界いっぱいに広がる海の様子を観察する事が出来ます。


更に、道の途中には、


 


遊歩道の真下を覗き込めるガラス窓があって、海の潮流が間近に感じられます。


 


「ジャンプ禁止」と書いてありますが、それでも無邪気に跳ね回るガキ共がいるんだろうなぁ。
いや、幼い子供は仕方ないとしても、ある程度の分別は付くはずの学生連中がハシャギ回りそうな感じ。


遊歩道を通り抜けた先にある展望室では、


 
  

高所恐怖症の人は、絶対近寄れませんね・・・。


潮の流れや気象条件、時間帯などが上手く合えば、この床のガラス窓や左右の窓から、鳴門名物である大きな渦潮が間近に観られるという事なのですが、果たして、今回は・・・。





この「渦の道」、海を観察するには非常に適した場所のように感じますが、一つだけ問題が。



 


通路の左右にあるのを「窓」と書きましたが、実は単なる金網で、ガラスなどは嵌っていません。
いわゆる、吹き抜け。


その為、見晴らしがいい代わりに、常に強烈で冷たい海風がビュービューと絶え間なく吹き抜けている状況で、この季節、結構キツいです(笑)。


それに加え、この日は雨も降っていたので、まさに「横殴りの雨」の中を歩く事に・・・。


 


床も濡れて滑りやすくなっていましたが、やはり観光名所だけあって、こんな天気の日でも大勢の観光客が遊歩道を往来していきます。
その半分以上は、おそらく団体ツアーであろう年配の方々。
一応、通路には「右側通行」と書いてあるのですが、お構いなしに通路を歩き回り、ペチャクチャと大声で喋りながら、左右両側の景色を楽しんでいました(笑)。


そんな元気な年配の方々も、さすがに450メートルも歩き続けるのは大変という事で、


 


遊歩道の途中に休憩所もあります。


ちなみに、団体の皆様は休憩しないで通り過ぎていきましたが、私は座りました(笑)。





さてさて、肝心の「渦潮」が観られたかどうか、ですが・・・


 

 


この写真を撮った時が、「もう少しで・・・」という感じで一番惜しいところでした。


それ以外は、


 

 
 

  
 
 
 

海流がぶつかり合い、激しく波が弾けるのは見えたのですが、なかなか渦を巻いてはくれません。 


結局、絵に描いたような綺麗な渦潮とは巡り会えないまま、帰りのバスの時間が来てしまって、タイムオーバー。


この日は「大潮」の日で、いい渦潮が観られるはずの日だったのになぁ。
訪れた時間帯が悪かったのか。
それとも、やはり日頃の行いが悪いのか・・・。




 


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