どんなに前評判の低い国でも、特に有名な選手がいないチームでも、

世界と肩を並べる為の武器が一つあれば、強豪国とも互角に渡り合える。

そんな事を、今大会のニュージーランドは証明してくれている。


~グループリーグ グループF~

イタリア 1-1 ニュージーランド


少し前の欧州選手権で、前評判の低かったギリシャは、

欧州トップクラスの守備力とセットプレーの得点力という武器だけで、

欧州の頂点を極めた事がある。

この試合のニュージーランドも、高さと強さで、前回王者のイタリアを封じ込め、

しっかり勝ち点1を奪い取って見せた。

2試合合計の勝ち点2は、イタリアと並んでいるだけに、

グループリーグ最終戦で再びサプライズを起こす事が出来れば、

それは更なる大きなサプライズに繋がるかもしれない。

何しろ、今のイタリアの状態では、

最終戦のスロバキアに絶対勝てるとは言い切れないので……。


隣国のオーストラリアよりも、良い成績を残すかもしれないニュージーランド。

下手すると、次回W杯予選はアジア枠になったりして……。

~グループリーグ グループF~

パラグアイ 2-0 スロバキア


南米のチームにとって、アフリカの風土は合っているのだろうか。

欧州のチームが調子を出し切れていない印象があるのに対して、

ブラジル、アルゼンチン、チリ、ウルグアイ、パラグアイは、

本当に身体が軽そうで、伸び伸びとプレーしている。

同じ南半球で開催しているという事だけでなく、

ブブゼラ鳴り響くスタジアムの雑然たる雰囲気や、

明るく開放的なアフリカの空気が、南米と似通っているのかもしれないね。

このまま上手くいけば、南米5チーム全て、

少なくとも4チームは、決勝トーナメントに進めるだろう。

「アフリカの為のW杯」のつもりが、

結局は「南米の為のW杯」になってしまいそうな予感。