恐れていた事というか、ある意味予想通りの事というか、
先週末、遂に身体の調子が悪くなって寝込んでしまった。
まあ、寝込むというほど大袈裟な事ではなく、
ちょっとした微熱と頭痛があって、布団の中でゴロゴロしていただけで、
何もしないという意味では、普通の休日と大差はなかったような気もする。

俺がゴロゴロしようが、ウダウダしようが、

遠い南アフリカの地ではW杯の試合は行われている訳で、
着々と勝ち点は積み重ねられて笑顔のチーム、

逆に勝ち点が伸ばせずに苦い顔のチーム、

悲喜こもごもである。

さて、先週末の日本vsオランダだが……。


~グループリーグ グループE~
日本 0-1 オランダ


俺個人の感想としては、非常に残念でモヤモヤの残る結果だった。
世間一般的には「善戦」「惜敗」なんだろうけれど、負けは負けだからね。


サッカーは、ボール支配率とか、シュートの本数とか、

攻撃的姿勢で上回るだけでは勝てない。

シュートを枠に入れ、ゴールネットを揺らして、初めて結果に繋がるものである。

前半のオランダは、攻めながらもシュートを打てず、

逆に、後半にオランダに先制され、必死の反撃を見せた日本も、

結局はシュートをゴールの枠に飛ばせなかった。

ボクシングに例えるなら、中盤でダウンを奪われ、

反撃を試みた日本が激しいパンチの雨を降らせ、相手を後退させたものの、

クリーンヒットが奪えないまま、最終ラウンドのゴングを聞いてしまった気分だ。


1点差の「善戦」という事だけで喜んでいるなら、
全て1点差で三連敗したフランス大会の時と変わらない。
これが単なる親善試合なら、強豪相手に善戦した内容を重視して、
「先に繋がる試合」として評価出来るけれど、
W杯本大会の舞台では、勝ち点という「結果」こそ求められる。

特に今大会では、

格下と思われていたチームが格上チームと引き分ける試合が続き、
波乱の大会になりそうな空気は漂っているだけに、
その雰囲気に乗っておきたかったんだけどね。
初のアジア開催だった日韓大会でフランスがグループリーグ敗退になったように、
アフリカ初開催の今回も、何が起こっても、もはや驚かないような大会になっている。

正直、勝つのは難しかったと思うけれど、

引き分けるチャンスは何度かあっただけに、それは悔やまれるのでは。

ただ、実際のところは、引き分けも負けも大した違いは無いんだけどね。
オランダに勝たない限り、デンマークと勝ち点差は付かず、
最終戦に「勝つか引き分け」という状況は変わらない訳だし。

色々な意見が有ると思うけど、俺は本田の1トップは反対だな。

カメルーン戦で点は取ったとはいえ、

ここまでの2試合でFWとしての役割を十分に果たしているかというと、

かなり不満が残る状況だと思う。

FWなら、もっとゴール前で勝負したり、

クロスボールに対して身体を張って飛び込んで欲しい。

また、シュートへの積極性なら、大久保の方がFWとして相応しいのでは。

まあ、大久保はFWが本職で、本田はMFが適職なんだけどね。

試合の流れから、相手選手を背負いながら後ろ向きでボールを受ける事の多い本田だが、

本来、他の誰かがポストになって落としたボールを前向きで受ける方が、彼の能力は生きる。

というか、FWが身体を張ってボールキープしてくれれば、

もっと、ボランチの遠藤や長谷部、阿部が攻撃参加出来るはず。

現在の本田、松井、大久保のトライアングルは好調だけに、なかなか崩しにくいと思うけど、

トップの位置に森本や岡崎を入れた方が、得点の匂いは漂いそう気はするんだけどなぁ。


グループEの、もう一方の試合は


デンマーク 2-1 カメルーン


これで、カメルーンは、今大会最初のグループリーグ敗退が決定。

そして、オランダはグループリーグ突破の一番乗りになった。

ただ、負けた国の人間が言うのも失礼かもしれないが、

日本戦でのオランダのままなら、きっと今回も決勝トーナメントの途中で負けてしまうだろう。

毎回、優勝候補に挙げられながら、なぜオランダが勝てないのか。

その理由が、日本との試合の中で、少し分かった気がした。


デンマークの実力は……正直、よく分からない。

この試合の2得点は、はっきり言って、カメルーンの守備が弱いから生まれたもの。

結構、日本とは実力伯仲の良い勝負になりそうな予感がする。