世界中を旅しながら

筆文字で笑顔になる種まきを目指している

筆遊旅人 Kei です。http://tabi-iki.com/

 

本日もご覧くださり

ありがとうございます。(*^^*)

********

高野山での体験をシェアしているシリーズ、最終回は

その他印象に残った場所のことを少し・・(*'▽')

 

霊宝館

壇上伽藍近くにある高野山内の寺宝を収めた

ミニ美術館のようなところです

 

国宝や重要文化財が28000点あまりあると

書いてあったので、どれほど規模の大きいところかと

想像していましたが

実際展示してあるのはそれほど多くなく

随時入れ替えがあるそうです。

 

2時間あれば足りるかな…と思って窓口で

尋ねたら30分位、という意外な答えに

驚きましたが、確かに軽く見るだけなら

それくらいで一巡できます。

 

しかーし、仏像ファンの方なら

もう少し時間がかかりますよ!

 

結構な数の仏様を

ガラスの仕切りなど無しに

間近に寄って見ることができるのですから!!

 

(館内撮影禁止のためパンフより↑)

 

重要文化財 鎌倉時代の快慶

四天王像などもあり

その衣類の襞、顔の皺、筋肉の細かい筋を

表す表現力に息を飲みました。(*ノωノ)

 

ですが私は美術品などのことには詳しくなく、

誰の作とか興味はありません。( ;∀;)

 

ただ、仏様を心ゆくまで近くでゆっくり見られる

ことにワクワクしたのでした!

 

一般的に、寺院を参拝しても

ご本尊の近くに寄ることは許されません。

お供えや仏具などもありますしね。

 

でもここでは余計なものは何もなく、

静かな空間でゆっくり気に入った仏様と

対峙できるのです!!

おすすめ!!!

 

個人的には人の約1.5倍の背丈がある

お不動様の立像にすごくパワーを感じ、

心地よいので暫くそこに立っていました。

 

今はコロナの影響か、訪れる人も

そんなに多くはなく

一体、一体の仏様を独り占めできますよ!

 

他には巨大な曼荼羅図の複製や

絵画も良かったです。

 

大師会館での授戒

仏教に限らず、十戒と言われるような

盗んではいけない、

殺してはいけない、

嘘をついてはいけない、

というような人として最低限守りましょう

というルール、心の在り方がありますよね。

 

そんな仏様の示された教え、法話を

高僧:阿闍梨様から直接聞く儀式のことを

「授戒」といいます。

 

「大師教会」と大そうな名前なので

古めかしい建物を考えてましたが

授戒の会場となる建物は新しく

2階の大広間(講堂)は畳敷きで

そこに座椅子が三蜜をさけて置かれていました。

 

空調のため大きな扇風機が3台くらい回っていて

肌寒いかったです。

 

そして部屋は薄暗く、

入場なさって前方遠くの台座にお座りになった

阿闍梨様の御顔は

はっきりみることはできませんでした。

 

コロナがなければ 入室前に塗香で

身を清め、法話前に

一人一人の名前が呼ばれて

阿闍梨様から直接十戒を書いた紙

頂戴できるみたいですが

今回はそれはなくて残念でした。

 

さて、儀式の流れは

まず読経。そして法話。(約30分)

肝心の法話は以下のようなことでした。

 

不殺生、不偸盗、不邪淫

不妄語、不綺語、不悪口、不両舌

不慳貪(貪らない)、不瞋恚(怒らない)、不邪見

 

青のところは人の行動に関すること。

緑のところは人の態度に関すること。

 

赤のところは??

そう口に関することです。

10あるうちどうして4つも

口に関することなのでしょうか?

 

阿闍梨様の仰るには

キーポイントは「音声(おんじょう)」。

 

仏教の高層が他宗教のことを持ち合いに

出されたのは意外でしたが

宇宙創成の時「初めに言葉ありき」

と言われるように、

 

音が全てを生み出す元になっている

(多分波動のことなども関係していると

私は勝手に思いましたが。)

 

だから自分の口から発することには

行動、態度以上に

特に注意をしないといけません。

 

という解説でした。

 

(いただいた菩薩戒と塗香)

 

普段修行をしていない一般人にもわかるように

いろいろな例えを交えて話してくださったので

わかりやすかったです。^^

 

写経する大きな部屋もあり落ち着いたスペースでした。

 

授戒体験の詳細 HP

注意! 開始10分前に行けばいいと書いてありますが

30分前には行って並んだほうがベター。

コロナで毎回の人数が15名ほどと限定されているので

すぐ満席になります。予約は無し、先着順。

私は10時の回に参加したくても断られ

次の11時に参加。30分前に行きました。

家族連れ、団体が入るとすぐに席はなくなります。

 

 

★阿字観瞑想

 

 

阿字観とは真言宗における

呼吸法、瞑想法

と言われるもので

修行の一つだそうです

 

一般の参拝者も体験できるものは

数ある段階の一番最初の段階だけ。

 

阿字観の詳しい説明はHPに譲るとして

 

このような教本を手渡されますが

読む時間はなくていきなり始まりました。

まず僧侶の瞑想法に関する簡単な説明があって

大日如来様を表す梵字の掛け軸の前で正座で一礼。

 

足を胡坐にかきなおして(できる人は結跏趺坐)

あとは半眼になって1から10の数字を心で唱え

それに合わせて鼻呼吸をします。

 

10までいったらまた1から。

 

これを半時間。

30分なんてあっという間と思っていましたが

結構長く感じました。

 

その間、余計な邪念が襲ってきたり

隣の人がガサゴソする音にイライラしたり

自分の足がしびれてそれが気になったり

外の車の音、鳥の声が耳に入ってきたりと

ちっとも集中できず・・( ;∀;)

 

それでも自分の部屋で瞑想するときと

全然違いました。

恵光院のご本尊の前で

大きく開かれた扉から入ってくる

初秋の風に当たりながらの瞑想は

日々せかせかして生きている中で

ふと立ち止まる時間を持てたような感覚。

 

心が落ち着きました。

 

座禅体験のように棒で叩かれる心配もなく

ただ自分の世界に浸る。

 

良い体験をさせてもらいました。

 

(当日飛び込みOk! 1000円16時半から)

 

金剛峰寺でもやっています。

 

刈萱堂(かるかやどう)

最後に衝撃の刈萱堂!

 

予約していた帰りのバスの時間まで

まだ余裕があったので

通りがかった刈萱堂に寄ってみました。

 

この名前のお菓子も販売してるくらいなので

気になっていたのです。

 

お寺そのものは普通のお寺。

ただここに伝わる悲話で有名みたいで

お堂の中にわかりやすい絵が

奉納されていました。

 

絵によると

高野山修行中の僧侶が

生き別れになり

父を探し求めてやってきた息子に

名乗りを上げることなく

弟子として引き取り

一生高野山で暮らしたというお話。

 

おー、いいお話。なるほどね。

 

そしてお地蔵様も拝んだし

そろそろ出ようと授与品販売のところで

ちょっと立ち止まった時

指輪が目に入りました。

 

「ご利益あるのかなぁ、

でもこの値段ならメッキですぐに剥がれそう」

 

そんなことを考えながらその場にいた

妙になれなれしい、いかつい感じの

案内役兼販売担当の作務衣を着た僧侶?

に聞いてみました。

 

やっぱりすぐに剥げてしまうだろとのこと。

 

やめとこうかな、そんな素振りを見せたら

その人が

「家に仏壇ある?」と聞くので

「ないです」と答えると

「じゃ、このアマビエさんのお札を買いなさい」

と勧めるのです。

 

えーーー、?!

アマビエさんはこのお寺に関係ないし

今流行りだからって便乗してのお札ってどうなん?

と思っていると

 

「みんな買う!

私が勧めた人はみんな買う!」

と断言するのです!!!

 

態度が横柄なんですけどーーー

 

私は人に強制されるの大嫌い、

しかも欲しくもないものを

無理に勧められたらなおのこと反発心が"(-""-)"

 

「あのー、私は皆が買うからって買わないんです」

と言った途端、

プイってして別の参拝客の方へ

行ってしまいました。

 

えーーーーーー(*_*;

あなた様、僧侶ですよね?

そんなんありですか???

 

と、最後の最後で

すごいお坊さんに出会ってしまって

かなりショックでした!

 

全ての修行僧ができた人とは限らないみたいです・・・

 

「許す」ということを経験するために

この人は私の前に現れたのか???

 

そんなことを考えながら刈萱堂を後にしました・・・

 

(↑奥之院で供養を申し込んだらお線香とお札を

頂戴しました。切り絵は自分で買ったお土産。

弥勒菩薩/空海様 を表す梵字。)

 

今日もありがとうございました!