主演 アンソニー・ホプキンスがアカデミー主演男優賞を受賞した映画『ファーザー』

私の住む地域でも公開されたので、雨の中小走りで映画館へ

映画のお供にレモングラスのハーブティーとメープルナッツを購入

(コロナで上映中にフードを食べられないのが残念...)

密にならないように映画館の席は1席ずつ間隔を空けて座るかたち

一人映画派としては、隣の人との間隔がある方が落ち着いて見れるので万々歳

その代わりほぼ満席で端っこ席しか取れなかったのだけど。

 

ストーリーは認知症を患う父(アンソニー)とその娘(アン)の親子の物語

アンソニーが見ている景色を一緒に見ることになるわけだけど、

なるほど、これが認知症を患った側の視点なのか・・・と。

周りにいる人の顔が知らない人の顔に変わっていたり、

聞いたつもりの話が事実だったり事実じゃなかったり、

記憶と現実がどんどん離れていってしまって自分が誰なのかさえも分からなくなって

幸い、私の身の回りにはまだ認知症の方はいなくて介護する経験もないのだけれど、

この作品は心がウッと苦しくなる場面がたくさんあったし、何より本当に混乱した。

 

もし親が歳を老いて介護が必要になったらどうしようって考えることがよくある

冷たいと思われるかもしれないけど、私には私の人生があってしたいことがあるし

何より、本当にその状況になったら生きていてくれていることが嬉しいはずなのに

自分がその状況に耐えられなくなって自分の親に負の感情を抱くのではないかと

それが一番怖くて辛い

残り僅かかもしれない親との時間に幸せじゃない感情は持ちたくないと思ってしまう

 

この映画を見ると確かに娘のアンの苦悩も痛いほどわかって辛かったのだけど、

アンソニー側もすごくすごく辛くて愛する娘のこともわからなくなってしまって...

どちら側の恐怖も身に染みて涙が止まらなくて、家族に会いたくなった

いつかは避けて通れない道となってしまうのかもしれないけど、

自分も含めて周りの人にはできるだけ長く、幸せで健康に生きてほしい

 

アンソニー・ホプキンスの演技が本当に素晴らしかったです

久しぶりに「羊たちの沈黙」見返したくなりました