今から10年以上前、資料作成やタスク管理など、ビジネス・パーソンとしてのスキル不足を痛感し、改善に向けて足掻いていた時期がありました。

 

弱点克服のため、P.F.ドラッカーの論文集である『プロフェッショナルの条件』であったり、基本的なビジネス・マインドを身につけるための『7つの習慣』であったり、更には、時間管理に特化した『TQ』であったりと、様々なスキル開発本を読み漁っていました。

 

ただ、当時、どうしても理解できなかった1冊に『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』という本があります。

 

当時は、プロジェクトマネジメントに関する基礎知識は皆無であったし、副題に「マイクロソフトで培われた実践手法」と書かれてあったので、IT業界特有のマネジメントに関する知識という解釈し、「理解できなくてもやむ無し」と打ち捨てていました。

 

しかし、先日、本棚の整理をしながら、久しぶりに遭遇したので、本をめくりだすと…メチャメチャ面白い

 

プロジェクトマネジメントを知識として理解するのであれば、そのテキストであるPMBOKをベースとした理解促進だけで構わないと思います。

 

ただ、PMBOKの知識を習得するだけでは、「何をすべき」(What)はわかっても、「如何にすべき」(How)を必ずしもわかっていることにはつながらないと思います。

 

PMBOKの知識を体系的に学んだ今だからこそ、本書に書かれたプロジェクトの実際で起こる問題への対処方法についても理解でいるようになったし、さらに、それはIT業界以外の分野・業界においても援用可能な知識・スキルなんだということを確信しました。

 

人生のある時点で理解できないことも、多くの知識を身に付け、多くの経験を積み重ねることで、理解水準に達することができるようになり、これこそが成長であると改めて学んだ40歳過ぎのオッサンでした。