行政組織って「重いなー」と思うのは、新しい事象や課題に遭遇したときに、知識が不十分であったり、見識が足りなかったりするにもかかわらず、自ら積極的に情報を取りにいこうとしないこと。

 

知識や見識が不足しているのであれば、まずは情報を収集する、あるいは事実を押さえた上で、事象や課題の本質に迫ろうとするのが世間の常識だと思うのですが、行政組織における常識はそうではありません。

 

なんでこんなことが起きるのか、そのロジックを考えてみると

 

  1. 新しい事象や課題については担当する部署が定まってない
  2. 不用意に動くと、自分が責任者にされてしまうかもしれない
  3. 担当部署や担当者が定まるまでは静観しよう
という感じで、思考停止、膠着状態に陥っているようです。
 
ただ問題なのは、組織の部門間調整を行っている間に、物事は着実に進展しており、気付いた時には、一歩も二歩も出遅れた状態になってしまうこと。

 

こうならないようにするためには、責任や業務を担うかどうかは別として、幅広くリサーチをしておくべきで、そのためには関係者との意見交換、更には、専門的な知見を得るための勉強会などに出席しておくことが有用です。

 

仕事との関係の有無、あるいは、有用か否かは別として、ホットトピックスに関する勉強をしておくことは視野を広げることにもつながるとは思うのですが。

 

そんな基本的なことさえできなくなっている組織は、「組織学習」とは程遠いところに位置しており、それは組織の能力を低下させることはあっても、向上させることには決して繋がらないと思います。

 

そんな行政組織が担う地域の未来が決して明るいものではないと、私は断言します。