怒濤のような10日間が終わりました。

 

タイム・リミットまでの限られた時間の中で、利害関係者からの様々な要求水準を満たすため、効率性を最大限に引き上げるため、最短で結論に達し、最小限の言葉で上司に説明するとともに、部下に指示を出す。

 

そして、全ての情報を整理の上、俯瞰し、未着手・未処理の案件の有無を点検し、穴があれば、それを埋めていく。

 

その姿、まさにブルドーザーのごとし。

 

共に仕事をするようになってから、同様に10日間となった上司は「『できる』と思う部下は何人かいたけど、『こいつはすごい』と思った部下は初めて」と賛辞の言葉。

 

でも、私にとっては、特別なことではない、中難易度の仕事。

 

特別に見えるのは、組織外のハイレベルな関係者への依頼事項について、電話一本のお願いで快諾を得て、労力と時間を極小化したから。

 

目の前で、ボトムアップではなく、トップに直接アプローチする姿が、上司からすれば、驚きだったようです。

 

確かに、このような関係を一朝一夕で築いたのではなく、これまでの多くのプロジェクトや、時にはトラブルに対して、真正面から取り組んで、逃げてこなかったからこそ築けている関係だなと思いました。

 

私のキャリアは、周囲の人から見れば「大変だな」という仕事やプロジェクトに回されていると見えるようですが、でも、その中で、他の人には積むことができない経験や、構築することができない人間関係という、強力な武器を蓄積してきました。

 

その意味では、自分自身にとっての武器は、将来に向けた学習だけでなく、過去の経験や人間関係にも多く秘められていて、それを探し出し、有効に使いこなせるか否かが、仕事のクオリティを左右するものだと考えました。