私が人生で初めて手にした古典は、戦略を説いた『孫子』です。

 

そして、これまでの人生において何度も読み返している古典3冊を挙げれば、『孫子』『君主論』『ガリア戦記』です。

 

幼少期は、日本の戦国時代や中国の三国時代、長じてはヨーロッパの歴史と戦争に興味を持ってきたため、古典についても、その傾向が強く出ています。

 

先日のブログで、私が「数理モデル」に関する本を購入したことを知った方から、「データサイエンティストを目指すのか?」と質問されました。

 

私は数学が(超)苦手なので、あえて言おう「そんなの目指すわけがない」と。

 

数理モデルについては、孫子の兵法を深く理解するために、その考え方というか一定の知識を身に付けようと思って、学ぼうとしているところです。

 

孫子の兵法とは、突き詰めれば、「數」を積み上げた結果としての「算」の多寡が勝敗を分ける、というもの。

 

ここで言う「數」とは物事や状況の判断・分析であり、「算」とはそれらをベースにした演算予測やシミュレーションを意味します。

 

孫子の兵法を活用しても、明確に優勝劣敗が分かれる理由として、同書はインプットをすれば、自動的にひとつの解答が出てくるマニュアルではなくて、インプットの質や量によって、多様なアウトプットが導かれる演算計算機(コンピューター)のようなもの、だからといえます。

 

なので、孫子の兵法で書かれる状況を、例えば確率関数や、現在バイアス、時には、ゲーム理論などを踏まえて解釈することで、戦争だけでなく、経済やビジネスの問題にも応用できるのではないかと、直感的に感じました。

 

この年になって、「中学・高校時代に数学をもっと真面目に学んでおくべきであった」と後悔しながら、数理モデルの入門書を読んでいます。