最近、「Facebookの個人ページを更新してないですね!」と言われることが多いのですが、その際には「本業が忙しくて…」なんて言い訳をしているのですが、実は、本音というか、本当の理由があります。
昨日に引き続き、知人のブログからインスピレーションを得たので、ここらでカミングアウトしたいと思います。
そのインスピレーションを得たブログの記述内容がこちら。
Facebookは実名で交流する分、とても居心地がよく、凹んだような投稿をした時は、あったかくて、寄り添ってくれるコメントが返ってきます。誕生日には、たくさんのお祝いコメントが届きます。誤解を恐れずに言えば、「とても心地良いぬるま湯」です。
僕なりに、新しい出会いを求め、そのコミュニティーの器を広げる努力もしてきました。けど、所詮は、1000人程度のコミュニティーなんですよね。僕くらいの器じゃ、それが上限なんだと思います。「半径5メートルの幸せ」に包まれる社会は、それはそれで心が揺れることも、折れることもなく、穏やかな暮らしなんだと思います。
この「心地良いぬるま湯」という表現が妙にしっくりきたのですが、これこそが個人ページを更新しなくなった理由なんです。
何らかの記事を掲載すれば、皆さん、「いいね!」を押してくれるし、時には、コメントも寄せてくれるので、Facebookはコミュニティ内のコミュニケーションツールとしては秀逸だと考えます。
のみならず、お互いの現状であったり、取組であったりを常に把握もできるので、商談や協議に入る前に、お互いの立場を再確認することなく、いきなり本題に入れるというメリットを勘案すれば、ビジネスツールとしても有用だなと思います。
こんな便利なツールなのですが、Facebookでつながった人と一緒にプロジェクトに取り組んでみると、Facebookの虚像みたいなものが、目に付き始めました。
Facebookの投稿では、やる気満々で、「頑張ってます!」みたいな投稿が多いのですが、その結果や成果は必ずしもオープンにしない人が多いわけで、一緒にプロジェクトに取り組むと、そこらへんの甘さや未熟さみたいなものを感じてしまいます。
極論をすれば、結果や成果を追い求めず、プロセスだけで満足しているという感じです。
Facebookにおける威勢の良さとは正反対に、現実の成果を出せない人のことを、私は密かに「Facebook番長」とネーミングしているのですが、これも、Facebookに対するビジネスツールとしてのこだわりに起因するものだと理解しています。
昨日の投稿記事ではないのですが、私自身が居心地の良さを求めるコミュニティ機能を期待しているのであれば、Facebook番長の存在も気にはならないのでしょうが、残念ながら、私は、Facebookのつながりについても、課題解決のためのプロジェクトに向けたネットワーキングとして位置づけているので、その意味では、徐々に需給のミスマッチを感じつつある状態でした。
それだけであれば、Facebook番長の存在は意識せずに、引き続き、使用を続けるという道もあったのですが、その不満足感に加えて、相談事を持ちかけてきた相手に対して、プロジェクト運営の課題を指摘したら、「貴方のEQが低い」と逆ギレする輩がいたり、私なりの見立てを書いた記事を投稿したら、正面から批評・批判するのではなく、陰口を叩くような輩がいたり、要するに面倒くさい事態に遭遇してしまったと。
そういう輩に限って、Facebook上では、「地球に優しい自然エネルギーの導入を」とか「悩みを抱える人に寄り添いたい」とか綺麗事を並べる始末で、「来るものは拒まず」のスタンスで臨んできたものの、バーチャルでの人間の二面性みたいなものに振り回されるのが無駄な時間に思えてしまったわけです。
私は、小役人道を20年くらいまっしぐらでやってきているわけですが、これまでのキャリアにおいて、立派な経営者やビジネスマンと一緒に仕事をさせていただいてきたこともあり、自分の力を100%以上出し切るためには、対等なパートナーシップという信頼関係が、最重要な要素であると認識しています。
ぬるま湯のように居心地の良いコミュニティでは許容されることであっても、些細なミスも許されないビジネスの世界では許容されない行動や言動というものがあるはずなのですが、居心地の良いコミュニティに浸りすぎると、現実世界でのルールやマナーに対する感度や想像力が乏しくなっていく、という懸念もあります。
プロジェクトを効率的に回していくのであれば、Facebookを使わなくとも、Slackであったり、Zohoであったり、プロジェクト向けのグループウェアソフトを活用すれば良いと思います。
現在、私が関係しているプロジェクトの関係者に対しては、SlackもしくはZohoに招待して、グループウェアを活用した意見交換やタスク管理をしていきます。
そういうわけで、Facebookの個人ページについては、引き続き、更新されないと思いますので、事情を推察の上、御理解いただきたいと存じます。