早朝4:00から仕事に取り掛かる日々が続いています。

 

その理由は、来週のイタリア視察に先立ち、半年以上先になるであろう仕事を仕上げることを上司に宣言したから。

 

質的にも、量的にも、相当のハードワークになることは目に見えていたのですが、ほぼほぼ情報やデータが出揃ったので、後は論理構成を整理しながら、利害関係者の合意を見出せそうな均衡点を見据え、最適解となるような文章を書き綴っていくという段階に来ていました。

 

実は、ここらへんが行政パーソンにとって、難易度が高い仕事のようで、部下に作成を指示していましたが、私自身が納得できる水準ではなかったので、私の方で年明けから必死こいて再作成の作業を行っています。

 

やはり一定程度長い文章を書かせてみると、当人の知識や経験を含めた知的水準が浮き彫りになりますね。

 

幅広いサーベイ(文献調査やヒアリング)に基づいて、理論や価値判断を基準に、合理的な結論を見出そうとするのではなく、限定された情報をベースに現状分析や課題抽出を省略して、「知っていること」「できそうなこと」の我田引水的な結論に、安易に飛びつきがちなので、幅広い支持は得られずに、新たな論争の種を撒いてしまいます。

 

「概ね皆が納得するであろう結論」よりも「厳格な論理的整合性や妥当性に裏付けされた結論」を要求される論文の方が、私にとっては、はるかに難易度が高いように思われるのですが。

 

そこで、研修とか、視察とかに行ったら、出張復命書ではなく、A4で10枚程度の論文(レポートではない)を書かせるということをノルマにしたら、論理的思考や文章力などの向上が期待され、より大きな研修成果が得られると考えるのは、私だけでしょうか。