糸井重里流マネジメントについても、これで3日目。

 

ある意味「しっくり来る」というか、自分の感性・感覚にジャストフィットな感じがしていて、私も、「今後助言を求められられることがあったら、こう説明しよう」というような端的な文章に感激しています。

 

なぜ、こんなにフィーリングが合うのかなあと思っていたら、その答えも糸井氏は用意してくれていました。

 

もともと働くのが嫌いで、人に命令されたり管理されたりするのがいやで、がんばるときはがんばるつもりがあるし、試合があればぜひ勝ちたいという意地っぱりでもあって、人がよろこぶことをしていたいと考えるフリーの人間。こういう人間の扱いはめんどくさいのかもしれませんが、うまくつきあってもらえれば、「いい仕事しまっせ」の職人のようなものかもしれません。

 

なんだ、人間性がそっくりではないか、ということです(笑)

 

差があるとすれば、糸井氏は「職人」としてのプロの結果を出しているのに対して、私は「オタク」として「世間で面白い」と思ってもらえる程度のアウトプットを出しているに過ぎない、という結果の差が大きいのですが。

 

とはいえ、「世間で面白い」と思ってもらえるアウトプットを出すために、努力や苦労をしてないわけではなく、自分なりの積み重ねを大事にしてきました。

 

私がやっていること、取り組んできたことは、私自身の「つよさ」に帰せられることが多いのですが、私は特別な能力を持っているわけでもなく、賢い頭脳を持っているわけでもなく、ゼロから勉強ということも多く経験してきました。

 

ただ、その過程において、成功や失敗を繰り返して、成功しても特に賞賛されることもなく、失敗したら教訓を得るということを蓄積しながら、現実に対応する能力を磨いてきたというところでしょうか。

 

糸井氏は「つよさ」について、次のように定義します。

 

 「現実にする力」です。「ぼくらができることはこんなものです」ということを実際にやってしまう力、とも言えます。 

 これは、とにかくコツコツと積み重ねていくことの中に答えがある。やってみて「ダメでした」ということや、「うまくいきました」ということを繰り返して、「つよく」なるのだと思います。

 

私の話を聞いて、「なるほどな」とか「参考になるな」と思われる方がいるとしたら、大事にしてほしいことは「その結論に至る思考過程における理論や分析も含めた理解」

 

目の前に提示された解答(らしきもの)に、疑いも躊躇もなく手を出すのではなく、そこでは自分の思考や経験を介在させて吟味してほしい、ということです。

 

もちろん、それは言うは易く行うは難しで、私自身は社会人大学院という2年間の時間と相応のコストを負担して習得したスキルではあります。

 

それを、実際に働いている社会人に対して求めるのは過酷であり、今後の人口減少社会における生産性向上のためのリカレント教育が追い付いてない部分だと思います。

 

そこを社会や企業が解決するのを待つには、目の前の課題解決もあって、時間的余裕がない人もいるということを知りました。

 

そこで、私なりの解決策として、E-Learningを始める準備ができましたので、事前に御相談いただいた方から順に御案内をしたいと思います。

 

規模としては5〜10人くらいのグループ学習になるため、プライバシーの取扱いやテーマ(内容)なども含めて整理しながらの立ち上げるになると思います。

 

また、私も時間的余裕がない中で、これまでの講演や勉強会などの過去コンテンツを使用しながら、受講者の問題意識や課題などに合わせながら、教材の選定や学習方法などを見定めていきたいと思います。

 

実は、E-Learning構想は、5年前にキャリア・カウンセラー講座修了後、教育事業を得意とするR社から事業化の提案がありました。

 

その時は、諸事情により事業化を断念したのですが、行政分野におけるマネジメント手法や分析フレームワークの導入による課題解決能力の開発というニーズはより一層強くなっているし、そのための環境についても、スマートフォンの普及によって、より多様なアプローチが可能になっています。

 

そのような環境変化も踏まえて、行政分野における生産性向上というP.F.ドラッカーが数十年前に課題として挙げながら、未だに実現されてない大命題に挑戦したいと思います。