今回は、ある会議のための資料として、部下にパワーポイントのスライド枚数70ページを超える資料の作成を指示しました。
前回の資料も、結果として、スライド枚数40ページ近くにわたる資料になったので、今回も含めたら、既に100ページに及んでいます。
量だけ見れば相当量なのですが、実は、これはまだ現状や事実に関して整理したのみで、これから分析を加え、そこから更にロジックを組み立て、戦略を構築していく作業が待っています。
言い換えれば、まだまだ序盤戦。
多くの利害関係者が参加する会議において、十分な合意形成を図っていくためには、我々の発言や資料の内容に関する十分な裏付けが必要であると考えます。
今回の会議で合意形成したい内容は、A3ペーパーでわずか2枚の内容なのですが、なぜ、そのことを議論したいのか、そして、合意形成していきたいのかを参加者に納得してもらうためには、我々の思い付きや思い込みでないことを客観的に説明するための「事実」が不可欠だと思います。
我々自身がプロフェッショナルであるという自信をもって会議に臨むためには、「我々の立場や知見で考えられる範囲については、十分な検討と分析を加えてみましたが・・・」と言える状況にしておかないと、「よくわからないので、色々教えてください」と言っているのと同様で、「どうにかしてよ、ドラえもん」と泣き付くのび太のようなものです。
合意形成という目標に辿り着くのに、資料の量というのは直接は関係はありませんが、やはりそこに込められた思いや意図というのは読み手にも伝わり、会議に参加する我々の態度にも表れるものと考えます。
少なくとも「この重要なテーマについて、我々は非常に重く受け止めており、そのために一生懸命汗をかいています」という姿勢は伝わるのではないかという気がします。
部下にとっても、今は大変な思いをしているとは思いますが、後から振り返ったときに、「自分はあそこまで積み上げたんだ」という自信が、これからの仕事をしていく上で、大きな財産になると思います。