過去3度にわたるイタリア都市視察を通じて、「スローシティと都市デザイン」というテーマでレポートをまとめています。

 

誰からも読まれることを期待することなく、時間とコストをかけた視察であったため、自分なりに「何らかの形に残そう」という思いで鋭意進めてきましたが、「捨てる神あれば拾う神あり」という感じで、公式に披露する機会をいただくことができました。

 

となると、単なる私的文書であれば、自分自身の言葉で、自分自身の定義として説明することも構わないと思いますが、多くの人の目に晒されることになれば、それは公的文書になるということで、今、慌てて全体構成から文章まで全面見直しを図っています。

 

学生時代に美術の授業をサボって、バスケットボールに勤しんでいた私が、しかも、絵を描いたりすることが全く苦手(というよりも下手)である私が、何の因果で「都市デザイン」という専門外のことを発表せざるを得なくなったのかは、未だに十分に状況を理解していません。

 

とはいえ、苦手だから、下手だからといって、練習をしなければ、いつまでも上達することが不可能で、挑戦してみれば、また新たな自分自身の可能性に気付くことができるかもと思い、前向きに取り組んでいます。

 

「そんなことをやっている余裕はあるのか?」と問われると、全く余裕はありません。

 

だけど、「余裕はあるものではなく、作り出すもの」と考えているので、自分自身の時間と能力、体力を捻出しながら、ひとつずつ丁寧に取り掛かろうと思います。