明治維新150周年を迎えた今年。
各種イベントが開催されているところですが、そのイベントの目的の主なもののひとつに「これからの時代を担う若者や子供たちに向けて・・・」ということがあります。
私も、二人の娘を抱える身ではあるので、もう少し成長したら、明治維新の意義や、幕末・維新期の様々な人々の生き方を教えたいとは思います。
使用するテキストとしては、司馬遼太郎『「明治」という国家』と『21世紀に生きる君たちへ』でしょうか。
私が指摘したいのは、「若者や子供たちのために」と宣う我々大人世代が、明治人の生き様を範とするような生き方をしているかということ。
いちき串木野市にある薩摩藩英国留学生記念館を訪れてみれば、よくわかりますが、彼の地から英国留学に旅立った当時の薩摩藩留学生(脱藩扱いの密出国)に思いを馳せれば、彼らはまさに人生を賭けたリスクを背負った生き様を示しています。
若者や子供たちに「彼らを見習いなさい」というのは易しですが、そのことを語るのであれば、まず我々が自分自身の生き方を省みなければならないと思います。
自分自身にとって、どれだけリスクがあろうとも、自らが所属する共同体のため、そして、子や孫の世代のために、受け継ぐべき価値を、我々自身が守れているのか。
私は、周囲から「損をしている」と言われようとも、そのような価値を大事にする生き方をしたいと思います。
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