政府主導の働き方改革の一環で、ワークライフバランスという言葉を耳にするようになりました。
身体や心の健康を阻害するほどの「モーレツ」な働き方は、私自身も、そのような働き方は好まないし、基本的には、「根性なし」の部類に属するので、むしろ反対する立場です。
とはいえ、現在のワークライフバランスという言葉で代表されるような、仕事とプライベートを対立させて、二元論的な立場で善悪を論じるという議論も、不健全なような気がします。
先月拝見したこちらの記事も、「残業をする=プライベートを犠牲にする」という感じで、残業をすること自体が「悪い」ような論調になっています。
私の経験によれば、「デートの約束があった時、残業を命じられたらどうするか?」と聞かれたら、「仕事の重要性と緊急性を踏まえた自らの使命感・責任感と、相手の女性とデートで過ごす楽しい時間により得られる個人的利益とを比較衡量して、どちらを選択するかを決定する」と答えます。
要は、ケース・バイ・ケースの判断をすることが普通で、いつでも仕事を優先する輩も「社畜」で異常だし、かといって、いつでも無責任にデートを優先する輩も「非常識な社会人」ということになるのではないでしょうか。
だから、仕事もプライベートもしっかりとコントロールしながら、常々、的確な自己判断を下せることが大事で、こんな質問自体がナンセンスな気がします。
私が思うに、「ワークライフバランス」という言葉で、仕事とプライベートのバランスを強調されるときは、えてして、どちらか一方、あるいは、その両方において、状況がうまくコントロールできずに、将来に対する見通しに自信が持てず、不安な時のような気がします。
なぜなら、物事が順調に進んでいるときは、そのことに没頭して、ワークライフバランスなんて考える暇もなければ、必要もなく、日々が充実しているからです。
私も、アフター5には様々な業界・業種の方と懇談したり、早朝には多岐の分野にわたる専門書を読んだりするなど、仕事かプライベートかわからない活動を行っています。
私にとっては、仕事かプライベートかなんて線引きを考えることよりも、創造力や集中力を削ぐ不安・ストレス要因をなくすることが優先事項で、ワークライフバランスの実感は、その結果に過ぎません。
その意味では、最近はバリンバリンの絶好調です!