行程:ヴェネツィア
歩行距離:14.28km

これまでスマートフォンとWi-Fiにより、ポータブルナビとして大活躍してきたGoogle Mapですが、ヴェネツィアの入り組んだ小道に翻弄され、度々ナビがおかしくなるため、道に何度も迷った一日。

最初に訪れたのはアカデミア美術館。

最近の美術展示のトレンドなのか、広い空間に作品を広々と展示して、ゆっくり鑑賞できるようにベンチが用意されています。

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中世最大の経済都市であったヴェネツィアの経済力を反映して、見応えのある作品を多数鑑賞できました。

次に訪れたのは、18世紀頃の作品をメインとして展示している美術館カ・レッツォーニコ。

宮殿だけでなく、家具・調度品、茶器に絵画など、当時のヴェネツィアの生活や風俗などを学べる美術館でした。

午前中最後の訪問が、フェニーチェ歌劇場。

オペラはワグナーの『ニーベルングの指環』くらいしか観たことありませんが、本場の歌劇場の雰囲気を味わいたいと思って、見学してきました。

ボックス席は華やかな美しさがありました。

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昼食は、ヴェネツィアでの私の行きつけであるリストランテ「マルコ・ポーロ」。

6年前に初めて訪れた時から、このレストランのカルボナーラが大好きで、ヴェネツィアを訪れた際には必ず食事にやってきます。

今回も無事にお店を見つけることができて、がっつりランチをいただきました。

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午後からは、雨が降り始めたので、定番のサン・マルコ寺院とパラッツォ・ドゥッカーレ。

サン・マルコ寺院内は(いつからか)撮影禁止となっており、しかも、修復作業の真っ最中。

一部、入場料を取られましたが、貴重な文化財保護のための寄付と思って、有料見学しました。

パラッツォ・ドゥッカーレも、同じく修復作業中。

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イタリアは中央政府は真っ赤っかの財政赤字ですが、地方政府は文化財あるいは街の景観保持のために、しっかりと資金拠出しています。

そして、その財源を観光客からの入場料や参観料という形で徴収。

今回の視察で、この類の入場料や参観料は、優に120€≒15000円近く払っていますが、私が愛する文化財保護のために貢献できている実感があります。

パラッツォ・ドゥッカーレを訪れると、人口わずか10万人で地中海の経済都市として、ヨーロッパや西アジアで大きな影響力を及ぼした、在りし日の都市国家ヴェネツィアの面影を見る想いがします。

ヴェネツィアの歴史から学べることはまだまだたくさんありそうです。

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