三反園知事のマニフェストの実現可能性や曖昧性について、政策的観点から、批判・分析してきた当ブログですが、県議会での議論も活発化してきました。
新聞報道以外でも、Facebook等のSNSを活用して、質問の趣旨や背景を説明している議員も数多く、各議員の思いや個性が垣間見えて、非常に興味深いです。
というわけで、地方自治の車の両輪と言われる、県議会を構成する議員と知事とのやり取りを通じて、鹿児島県政の課題を探っていきたいと思います。
まずは、12月5日の一般質問に立った下鶴隆央議員。
Facebook上で、怒りと疑問をぶつけています。
【マニフェストについて知事に質問するも・・・この3ヵ月、何を検討していたのですか??】
三反園知事になってから初めての一般質問の機会。
「指宿スカイライン無料化」など知事が選挙の際に県民と約束したマニフェスト関連について質問しました。結果は惨憺たるもの。具体性を欠く答弁ばかりで、「検討する」とする答弁も、すべて9月議会と全く同じ内容。
就任したての9月議会ならともかく、この3ヵ月何をやっていたのでしょうか?
16億円のコストがかかるETC建設と、指宿スカイラインの無料化というマニフェストが真っ向から対立するものであることを指摘しています。
南日本新聞では、「1期4年で無料化する可能性は低いとみられる」とあっさり書いてありますが、有権者は、それ以上の任期続投を白紙委任したわけではないので、わざわざ「1期4年で」など書く必要はなく、「マニフェストを破棄(あるいは公約違反)」と書けばいいだけです。
三反園新知事は「質問に答えない」「小手先ではぐらかそうとする」ことが非常に多すぎます。
実際に今回出せる数値を出さなかったり(指宿スカイラインⅡ期区間を無料化・県道化したら交付税はいくら入るか?)、質問を事前通告しているのにわざと違うことを答えたり(県民所得倍増計画は責任もって掲げてるんですよね?何年でやるの?と言う質問に「高い目標に向かってやり抜くことが大事」などと答えるし)。正直、これからどうやって県民の皆様のための議論を成り立たせていくか。暗澹たる気分でいっぱいです。
噛み合わない質疑にめげずに、これからも舌鋒鋭く、正面から議論に臨んでほしいと思います。