これまで複数回にわたり取り上げてきた、ふるさと納税の過当競争問題。

 

志布志市のふるさと納税PR動画が、思わぬ形で全国的に話題となってしまいましたが、このような事態になったのも、やはり制度上の矛盾が根底にあるから。

 

三重大学副学長の児玉勝哉教授も、私の見解とほぼ同様の内容で分析をしています。

 

競争が激化する中で、話題作りのために他自治体との差別化を図ろうとするあまり、一般市民が有する道徳観(モラル)を逸脱してしまったようです。

 

多くの反対意見の中に、一部の肯定意見もあり、言論の自由が保証されている我が国なので、多様な意見が存在して当然です。

 

ただ、個人的な意見を申し上げれば、自治体が制作するPR動画の中で、「養って」というメッセージを盛り込むことは、自らの地域を、自らの力で支え、発展させていくという気概に欠けるのではないかと考えます。