最近、とかく話題の地方創生について、「この人はなかなか的確な指摘を行っている」と私が評価する論客が3人います。

ひとりは、個人的な知人でもある投資銀行家の山口正洋氏、こと、ぐっちーさん。
もうひとりは、民間ビジネス感覚に基づいた稼げる街づくりをメディア等で発信している木下斉氏。
最後に、社会事象を経済学の視点から分析・評論している経済学者の飯田泰之氏。

3人に共通していることは、正統的な経済学(経営学)の理論に基づいて、世に広まっている根拠なき言論をクールに批判し、批判に終わらず、具体的な処方箋を書いているということ。

各自治体の地方創生戦略を見ると、相変わらず「親方日の丸」を信頼しているのか、漫然とした横並び事業が多いです。

自分の地域にしかないオンリーワンの技術や資源、それに人材を活用していく戦略的な取組みではなく、イベント中心であったり、不用不急の出張を組んだりと、危機感の乏しさを感じます。

島根県の定住促進策が高く評価されていますが、20年前から危機感をもって地道に取り組んできたことが、今、花開いているような感じです。

アリバイ的に一時的な成果を誇る政策よりも、長期にわたりサステイナブルに取り組む政策を如何に育てていくのかが、地方創生に求められていると思います。