「最近の若者」という言葉をあまり使いたくはないのですが、驚くくらい本を読みません。

読書は知識を習得するだけでなく、相手を説得するための論理構成や言葉の言い回し、語彙の拡充など、多様な効果があるので、若かりし頃はジャンルを問わず、貪るように読んでいましたが、時代の変化なのか、最近の若者は読まないですね。

私にとって読書は習慣化しているので、本を読まない日が数日続くだけで落ち着きが悪い。

とはいえ、本を読まなくなった若者をどうすれば導けるか?

だったら、漫画を読めと。

専門書も、一般書も、小説だって、漫画だって、突き詰めていけばコンテンツです。

そのコンテンツから何を、いかに学び、吸収するかは、結局は読み手のセンス次第です。

たとえば、現在、ヤングジャンプで連載中の『キングダム』などは、百姓から将軍への地位に上り詰める出世物語ですが、危機時のリーダーシップや乱戦時の戦略的立て直しなどは、下手な経営学の本などよりもはるかに学びが多いです。

よく「何の本を読んだらいいですか?」と聴かれることが多いのですが、私から言わせれば、あれこれ戦場を選ぶよりも、どんな戦場でも赴いて、百戦経験を積んでから出直してこい、つまり、ガムシャラに泥にまみれる覚悟も必要ということを強調しておきます。