というわけで、水分蒸発跡で曇った前玉をクリーニングするわけだが、
方法は2種類。
A.前玉2枚をつなぐフレームに穴をあけ、クリーニング液をそこから投入。
B.前玉2枚を分解。普通のレンズクリーニングを行う。
Aは、一番簡単で、綺麗にできそうだが、難点が一つ。
乾燥である。クリーニング後に水滴が必ず残るので、跡が残らないように、
乾燥させる必要がある。すすぎに精製水を使うと、カルキ分が残らず、
綺麗に乾燥できるはず、という情報が有るが、実際にキレイに乾燥できるか、
実験したというネット情報は皆無。
自分でやるしかないな。
Bは、分解さえ綺麗にできれば、普通のレンズクリーニングをして、
組み直せばよいだけなので、分解、組み直しにミスらなければ、
特に難点は無い。
というわけで、まずは、A案を実行したのだが、、、
やはり、乾燥がネックになる。
どうしたって水滴が残るのと、おそらく、フレームの樹脂から離型剤、
溶剤が溶け出して、油膜ができてしまう。
穴を複数開けて、精製水でゆすぎ、掃除機で吸い出して強制乾燥なども試みたが、どうやっても
乾燥跡、油膜が消えず。
2日かかっても綺麗に乾燥不能、家庭にある道具では無理と判明。
B案は、当初レンズの分離が面倒そうなので、やりたくなかったのだが、
実際のところ、前回の記事のように、レンズは完全に密封されておらず、
特に後ろのレンズは、たった3か所だけで止まっていて、簡単に分離できた。
接着箇所をカッターで削り、後は全周を軽くザグるだけで、後レンズが分離、
めでたく綺麗にクリーニングできた。
後は、組み直し時に、指紋、埃、糸くずなどの混入が無いか、慎重にチェックするだけであるが、
こっちのほうが苦労した。
ともあれ、分離してクリーニングするのが一番失敗が少ない。
というか、合体したままでは、絶対にキレイにならない、ということが
改めて分かったわけである。
フレームに穴をあけると、外観上、目立つし、A案には良いところ一つも無し。
どうしても前玉分離不能の場合以外、お勧めできない。
というか、その場合は、A案では回復不能な乾燥跡、油膜が残るので、あきらめるべきだろう。
まあ、実際のところ、乾燥跡や油膜は、写りに影響ないレベルなので、最後の手段としては
使えるが、自分で使うレンズならば良いが、オークションや専門店の下取りでは、
評価が落ちてしまうのは、必然である。
B案については、前レンズは、強固に接着されていて、分離困難、できたとしても、
外観に悪影響が有るので、後レンズを外す一択である。
それさえ注意すれば、前玉掃除は怖くない。
前レンズは、外界との接点なので、さすがに簡単に液体、埃が入らないように
しているのだろう。
もう一点、注意点としては、前後を分離した後、超音波洗浄器でクリーニングすると
綺麗にできそうだが、その際は、お湯を使ってはいけない。
レンズは引っ張り強度が低いので、膨張すると簡単にヒビが入る。
一回やってしまって、血の気が引いた。。。。