ポク
聞いちゃったんでつ


ポクが店長とちて
お勤めする
フェリスカフェに来たお客様から

おサムライ兄ちゃんの過去を・・・
拙者・・・
サムライと申す

今は
奥方にお世話になっておるが
拙者の野良時代を知る者が現れた様

奥方の家に来る前
拙者には
数人の爺さん婆さんがおった・・・
寒い冬
段ボールで家を作って
暖かくフアフアするブランケットをひいて
拙者に毎日ご飯をくれる
爺さん婆さん

雪や風をしのぎ
ご飯を貰い
爺婆さんに拙者
相当可愛がられておったのぢゃ

ぢゃがある日
子供達が拙者がくつろぐ家を
破壊しに来たんぢゃ

拙者を痛め付けようとし
拙者の家は見るも無惨に

拙者
怖くて怖くて逃げたのぢゃ


寒い冬ぢゃった
夢中で逃げたが
何処に来たか分からず
マンションの駐車場で
風をしのぎ雪をしのいでおったら
おいしい匂いが・・・
匂いに釣られて歩くと
拙者のお家の様な
フアフアモフモフがある箱の中に
食べ物があったのぢゃ

拙者
その暖かい場所が気に入って
しばらく寝床にしようと思ったのぢゃが・・・
お家から出られなくなり

(捕獲器です)
朝
早くに
奥方に発見され
そのまま奥方のお家で世話に・・・

拙者
風邪をひいていてのぉ
奥方が病院に連れて行ってくれたのぢゃが
「飼い猫かもしれません」
先生がそぅ言って
直ぐには診れぬと・・・
そりゃそうぢゃ
拙者は爺婆さんに飯を貰って生きておった
ぢゃから
痩せとらんからのぉ

拙者、爺婆さん以外の
たくさんの人間に
邪険にされ
誰も信じとらんぢゃった



ぢゃが
人間も悪くはないのぉ

今はそぅ思っておる

拙者を家族にと
迎えてくださる方の迎えを
ずーと待っておる

おサム兄ちゃん
たくさんたくさん頑張って来たんだ


ワタチ
サムタン家に来たときから知ってるよ


サムタンね
ワタチケージ開けてあげたのに
出てこなかったの

ママとパパが怖いって
おっかちぃ事言うのよ

ポクは
サム兄ちゃんが大好きニャンだ


優しい兄ちゃん


お迎え
待ってまつ

メッセージくだたい


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