かつて、「R-TYPE」というシューティングゲームがあった。
当時高校生だった僕は、シューティングゲームにハマっており、スーパーファミコンソフトで発売された「R-TYPEⅢ」を連日プレイしていた。
しかしコレがなかなかの難度で、何度も(シャレではない)同じところをやり直し。
シリーズ中、最も難易度が高いと思われるこのゲーム(実際、激ムズシューティングと言われていた)、通常ゲームには付きものの難易度設定がなく、敵の攻撃もハンパではない。
特に第4ステージは嫌がらせとしか思えない内容で、迷路のように入り組んだ工場ステージ、その迷路内を炎の塊があちこちから流れてくる。
炎が出てくる場所、タイミング、ルートを全て覚え、的確な場所に移動しなければならない。
迷路を抜けると中ボス戦、その後逆走が始まる。つまり、行きのルートを逆に計算してバックしていくのである。
それを抜けてようやくステージのボス戦。しかしコイツがクセモノだった。
画面の回転と同時にボス本体も円を描くように回り出し、モタモタしていると段々速くなって手がつけられない。どれだけやってもクリアできず、何度も泣かされた(ホントに泣いた……)。
ここにきて、ついに強行手段に訴えることにした。
ゲーム会社のアイレムにハガキを書いたのだ。
通常、取説等には「ゲーム内容、攻略法にはお答えできません」とあるのだが、よほど切羽詰まっていたのか、そんなものお構い無しに、「R-TYPEⅢの第4ステージのボスが難しくてクリアできません。攻略法、裏技等があったら教えてください」というようなことを書いて送った。
攻略法だけでなく裏技まで教えろとは図々しいことこの上ないが……。
とは言え、返事はあまり期待していなかった。1ユーザーのこんなワガママに回答するほどヒマじゃないだろう。日が経つにつれ、期待は更に薄くなっていった。
ところがある日……。
見慣れない封筒が届いていた。
見てみると、アイレムからの手紙だ!
まさかと思い、あけてみると、二枚の紙が入っていた。一枚は手紙、もう一枚は各ステージのボス攻略法が書かれたものだった。
返事がくるのを諦めていたので、これには驚いた。
肝心の第4ステージのボス攻略については、既に自分がやっていたことが書かれていたが、これで間違ってなかったという自信がついた。
その後、根気よくプレイして、ついに第4ステージクリア。先のステージも手紙を参考にして、全ステージクリアする事ができた。
クリア後、二週目に突入。一周目をはるかに凌ぐ難易度だったが、これもクリアする事ができた。
あれから幾多の年月が過ぎた。シューティングゲームとしての「R-TYPE」はPS2版「R-TYPE FINAL」をもって幕をとじた。
今さらながら、名もない1人のワガママにわざわざ返事をくれたアイレムに感謝したい。






