2013/12/24 宵月
夢一夜 肆拾 08:45pmごろに見た夢。
階下で、竜胆(こと歌人3)の声がした。
襖を開けると、足元を掠めて雉が駆け込んだ。
雉は黒いTVボードの前を脇目も振らず横切り
TVボードと箪笥の隙間に坐った。
自分は雉を見て喜び、撫でようとした。
雉は気の立った様子で自分を睨み、唸った。
自分は一先ずPCの前に戻り、
先からの作業を続けた。
二、三時間後、「然て、雉は」と思い、
立ち上がり、部屋を見渡したが雉がいない。
気配もない。
時間が経ちすぎたか、
それとも夢でも見たか、
と、思い、部屋を片付け始めると、
雉がTVボードの上に坐り、自分を見ている。
自分は立ち上がり、雉に話しかけた。
雉は矢張り機嫌が悪い様で、近付くこともできない。
自分は、白い柔らかな猫のぬいぐるみを抱き上げ
雉に見せた。
人形供養に出してしまったと思っていたのが
先日の大掃除で見つかったものである。
しかし雉の不機嫌は直らず
雉は自分を見て唸るのだった。
雉は何を怒っているのだろう、と、
威嚇を続ける雉を眺め、
ぼんやりした頭で考えていると目が覚めた。
目が覚めて尚、雉の不機嫌の理由を考え続けていた。
暫く考え続けた後、漸く、
自分が夢を見、目覚めたと、気がついた。
8時45分だった。
気持ちは落ち着いていたが
獏として捕らえがたい感覚が、少しの間消えずに残った。
その感覚が消えていく中寝なおした。