猫は日常の折節に伸びをします。
ストレッチをして次の動きに備える、というのが通説の様です。
大きく伸びをする様子は、気持ちや時間の区切りをつけているように見えることもあります。
例えば。
食後。
目覚めの後。
猫は伸びをすることが多いようです。
駈け出す前に伸びをすることもあれば
飛び下りる前、あるいは飛び下りた後に伸びをすることもあるようです。
食事などの場所によっては、
段差を飛び下りる前、跳び下りた後などに伸び、ということもありますし、
また
小さな段差を上がりながら、下りながら伸び、という場面に出会うこともあります。
人に駆け寄って伸び、という事もあれば、
段差を飛び下りる前に伸び、
駈け出す前に伸び、
などという場面に出会うこともあります。
猫本によると、猫は一般に、上半身→下半身、の順に、伸びをするようです。
たとえば、こんな具合に。
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1.背骨を大きく褶曲させています(ハロウィンの、黒い猫のポーズに似ている気がいたします)。
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2.両手を前に出し、上半身を伸ばしているようです(ヨガの「猫の伸び」のポーズに似ている気がします)。
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3.上体をやや前傾させ、下半身から脚に掛けて伸ばしているようです。
1.~3.の伸びは一つの流れとして捉えることができるようです。
とはいえ、
2.あるいは3.だけを行うこともあります。
単独で行われる場合の傾向として、
2.は、何か別のことを始める直前に単独で行われることが多く、
3.は歩きながら単独で行われることが多いようです。
単独で行われる1.の伸びの傾向としては
椅子の上など広くない場所で寝ていて、ふと目覚め、この伸びをし、
そしてまた寝なおす…という場合多いと言えそうです。
それとは別に、
1.をした後、何か気が変わり、2.以降をとりやめたしたように見える場合もあります。
逆に、
場合によっては
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1.~3.を滞りなく終えた後
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更に2.行って終わることもあるようです。
この1.~3.の流れとは別の、単発の伸びを見かけることもあります。
一つは、
寝転がった侭体を伸ばす伸び。
雉虎猫に関して言えば、
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展転の途中にこの伸びをし、また展転する姿、
また、
伸びをするときに脚で壁を蹴り、弾みをつけ勢いよく伸びをする姿
などを見ることが多いようです。
逆に
寝ていた後、寝ている途中などにこの伸びをすることはあまりないように思います。
(原因は寝ている場所の狭さに求められるかもしれません)
もう一つは、
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腕を突っ張り、背骨を反らし、三角形を作る伸び。
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椅子の上で、発泡スチロールの箱の上で、
雉虎猫は
ふと、目覚めた時などにこの伸びをし、
そしてまた、寝なおしたりなどするようです。
その点において、
この伸びは1.の伸びと良く似た性質を持っているのかもしれないと思います。
そのせいでしょうか。
この、「腕を突っ張り、背骨を反らし、三角形を作る伸び」に1.の伸びを続ける
場合もあるようです。
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(一度だけしか見たことがないのですが。)
他にも猫には単発的な伸びがあるのでしょうか。
お教えいただけましたら幸いです。
さて。
猫は
2.と、3.
という組み合わせで伸びをするすることは多々あるのですが、
1.と、3.
という組み合わせで伸びをするすることはあまりないようにも思います。
ただ、
1.の後、何か別の動作をし、そのあと3.の伸びをする場面を見たことがあります。
先日(2009.10/27)
雉虎猫は目覚めて
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1.の伸びをし、
辺りの様子を伺い、
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その場を立ち去りつつ3.の伸びをしました。
この場合が、1.+3.だったのか
単独の1.と単独の3.だったのか、断定することはできませんが・・・。
1.と2.の間に、「飛び下りる」動作を挟む場合も珍しくはないようです。
例えば、
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濡れ縁の上で1.
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飛び下りて、
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着地後、2.
飛び下りてから2.の伸びをする理由は、
おそらく、
猫が体を伸ばすだけの長さのある場所でないと、
2.の伸びはできないから、ということなのでしょう。
ですから、跳び下りてから
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1.の伸び、
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2.
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3.の順に伸びをする場合も多々あります。
逆に、
高いところでも十分に体を伸ばすことができれば、
2.の伸びをすることができるわけです。
雉虎猫は段差の手前まで来て、
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ふと思い立ったように2.の伸びをし、
2.の伸びをした後、
柵を潜り抜け、段差を飛び下りたことがありました。
1.は雉虎猫が立つ幅と長ささえあれば、狭い場所でも可能らしく、
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郵便受けの上、椅子の上、
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物置の上。
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段ボール箱の中。
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濡れ縁の上(短辺に沿う向き)などでも見かけることがあります。
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子猫だった頃、台所の沓脱の上で2.の型の伸びをする雉虎猫を見たこともありました。
2.は体を伸ばせるだけの長さと安定感が必要らしく、
その所為か、
郵便受けの上や椅子の上で2.の伸びしている雉虎猫を
まだ、見たことがないように思います。
なお、
体を伸ばせるだけの長さがあれば、広い幅は必ずしも必要ではないようです。
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この画像のように、体が通るぎりぎりの幅のしかない場所でも
2.の型の伸びをしておりました。
2.のあとは大抵3.の伸びをすることが多いのですが
必ずする、と限らないようです。
2。だけを単発ですることもさほど珍しくはないように見えます。
2.の後、3.を丁寧にするか否かもその時次第、という感じです。
3.もまた単発で行われることがあります。
前述した通り、歩いている途中で行われる場合です。
1.と、2.は、一旦立ち止まらないとできない動きですが
3.は歩きながら行うことができる動きだから・・・でしょうか。
因みに。段差を跳び売りる動作を挟む場合、
普通は
飛び下りる、着地、伸び、というという流れで伸びをするわけですが、
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飛び下りる、
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着地しながら辺りを見回す~
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辺りを見回しながら伸び(ヨガ猫)、という場合もあるようです。
(あまり多くはない、と、思います。)
また、
2.の伸びをした体勢から速やかに別の動作に移行する場合もあるようです。
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この時には、2.の伸びをした後、
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雉虎猫はその侭展転と、地面に転がっておりました。
濡れ縁で伸びをした場合には、
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2の伸びからその侭簡単な爪研ぎを始めることもあります。
ところで。
2.の型の伸びは移動と相性がいいのかもしれません。
子猫だった頃、雉虎猫は、
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段差を降りながら、
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段差を上がりながら、
2.の型の伸びをすることもありました。
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3の型も段差を上がりながら行うことがあったようです。
今も、偶に、
台所から三和土に降りながら伸びをする雉虎猫を見かけることがあります。
また、
居間の沓脱石に上がったり降りたりしつつ、2.3.型の伸びをすることもあります。
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台所の三和土の手前で2.の型の伸びと3.の型の伸び。
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三和土に降りてまた2.の型の伸び、ということもありました。
最近見かけるようになったのが
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台所に入ってとりあえず2の型、という行動。
大人になってから、というより最近みかけるようになりました。
外猫暮らしとは言え、徐々に家に慣れて来たのが原因かもしれません。
もうひとつ、
大人になってから見かけるようになった伸びが
濡れ縁で夕食待ちをした後、
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勝手口に出てきた猫被リに駆け寄り、猫被リの前で2.の伸び、
というものです。
この時(濡れ縁から飛び下りた後)に限らず、
雉虎猫は猫被リに近付き、伸びをすることがあります。
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(近付いてきて足許で伸び、という仕草に出会うと幸せな気分になります。)
子猫の頃から変わらないこともあります。
雉虎猫は伸びをする時、右手を先に出します。
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子猫の頃も。
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今も。
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お付き合いありがとうございます。
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良いハロウィンをお過ごしください。